サン!シャイン (ニュース)
きのう自民党の選挙対策委員長代行の辞表を提出した河野太郎氏に話を聞く。参院選は自民・公明の与党は合わせて47議席。参議院では過半数に達しなかった。これを受けて木原選対委員長に選対委員長代行の辞表を提出。河野氏は「3年後の参議院選挙は自民・公明で75議席ある。3年前に国民のみなさまから多くの支持をいただいてかなり多い議席をいただいたが75はそれを維持するのは難しい。今回、ギリギリ過半数だと3年後に過半数を割るのは目に見えている。目標は50ではなく60とかそれぐらい取らないといけなかった。当面を考えれば過半数50議席が最低限の目標、を割り込んだ。自民・公明の敗北と言わざるを得ない。物価高対策をはじめ国民のみなさまの期待に答えられなかった。何がいけなかったのか検証して改めるところは改めることをやらなければならない。期待に答えられなかった責任は取らないといけない。いろんな候補者、県連と話をしてきたが、自由民主党は何を実現するのかを明確に候補者が語りかけることができるように提示してほしいという要望は最初からあった。それを出さなかったというのは木原委員長ともじゅくじたるものがある」などと述べた。
石破首相が続投の意向、今後の政局は?河野氏はきのう「関税交渉の最中に総理が辞めないのは理由があるにせよ、選挙の責任者である森山幹事長が辞表を出していないのはおかしい」とコメント。さらに木原選対委員長に対し「辞表を出すときには森山幹事長と一緒に辞めてください。幹事長の首もとって辞めてください」と語った。BSフジ「プライムニュース」で木原選対委員長は参院選の検証後に選対委員長を辞任する意向を示している。河野氏は「今、日米の関税交渉は期限間近でこの状況は人間関係をふくめたギリギリのところというのは赤沢大臣と総理がよくわかっている。決着をその2人がつけなければいけないものだと思うが森山幹事長は日米交渉関係ありません、選挙の責任者でもある。総理が日米交渉を決着しないといけないと判断されるなら幹事長は総理にはそういう仕事があるから自分が全責任を負ってやめるということをおっしゃって総理には関税交渉をやってもらわないといけないと説明されるのが筋。総理も残る、幹事長も残るだと誰が責任をとるんですかということになる。総理が辞任するかは総理の判断。日米交渉を仕上げないといけないという判断ならそこまではしっかりやってもらう必要がある。相手からすれば終わってやめる政権と交渉するのかという話もある、そこは総理の判断」などと述べた。岩田さんは「第一次安倍内閣のときに参議院選挙で大敗して続投を表明したが長持ちできなかった。あの時はテロ特措法で身をとしてという形の発信をしたと思うが、石破さんは選挙の結果責任があるが関税交渉があり、求心力を維持しながら交渉しなければいけない事情もある。これもわかるが記者会見のときに自身とか将来も続くようなものを根拠にしてしばらくやらせてほしいという説明の仕方だったところが党内の反発を生んだ」などと述べた。河野氏は「南海トラフとか自然災害はいつでも起こりうる。政府として対応できる状況でなければいけない。今の石破総理がやらないといけないのは関税交渉。何が大事かということは総理として優先順位はおっしゃっていただきたい。こういう交渉は最後にまとまったところで合意しているところも含めて合意となるから98%できてるのか2%しかできてないのかは総理と赤沢大臣がわかっているので2人で判断しないといけない」などと述べた。
高田さんは「河野さんも言葉選びながらお話しになっている。党内で3種類あって、今すぐ辞めてくれという人、交渉まではいいからその先は辞めるなり総裁選してほしいという人、投げ出しちゃダメですと前に進めるのは石破さんしかいないという人。交渉まではいいがその先はという人が多いので、そこの意見がどう出るか」などとコメント。6つの質問に河野氏に答えてもらう。もし自分が総裁だったら、参院選の結果は違っていたと思いますか?河野氏は「それはだいぶ違ったと思う。いいほうか悪いほうかは別として、おそらく給付ではなく、日銀に対し円高にするための金利の引き上げをしてください、政府は財政規律をしますという新しいアコードをやっていたでしょうから結果はどちらかに大きくふれていた」とコメント。もし2か月前に戻れたら石破首相にどんな助言をしますか?河野氏は「総理にはたびたび自分のやりたいことをその通りやってくださいと申し上げたりした。そこは同じ」とコメント。党内の石破おろしの動きをどう思いますか?河野氏は「自民党としてここから先、何をやらなければ自民党の再生ができないのかが大事。今回の選挙で負けた。総選挙も負けている。責任を明確にするのは大事」とコメント。野党は自民との連立を否定しているがどう連携する?河野氏は「こういう状況で連立に入ると手を上げてくれる野党はそもそもないと思うので政策ごとに合意をすることをやる必要がある」とコメント。今の少数与党でも河野さんは首相になりたいですか?河野氏は「総理になれば明日、年金の抜本改革を始めるし、給付付き税額控除をやりますし、クルド人に関する査証免除を停止することはできるわけですから、総理になって思っていることはやりたいというのは政治家としてみんなそうではないか」とコメント。ポスト石破首相は誰がふさわしいと思いますか?河野氏は「自公でいくのか野党の連立政権になるのかで変わる。まず日本が置かれている状況、国債の金利が上がるかもしれない、円が安くなるかもしれない、様々な課題に直面する中で日本として何をやらないといけないのか、それをやるのに誰がいいのかじっくり考える必要がある」などとコメント。
武田さんは「日本人は何を自民党に期待しているのか。選挙前でも残念だったが、日本国民は未来で待っている言葉を欲しがっているのではないか。この先にこんなことが待っているという明るい言葉を待っているような気がして、それは今回はなかったような気がする」とコメント。鈴木さんは「近い未来が不安、その世の中の人への気持ちにハマらなかった。負けるということをどのくらいみんな意識していたのか気になる」とコメントした。谷原さんは「自民党が頼るべき存在から倒すべき存在のように意識が変わったように思う」などとコメント。河野氏は「自民党が頼ることができるという信頼感を取り戻すのは大事なこと。自民党は何を実現するというのをしっかり出さなかったのが敗因。役所から出てきたものをホッチキスで止めて公約集ですというのでは刺さらない。日本の保守が何なのか人によってバラバラ。保守層が流出した、投票率が上がっていて、そういう人たちがどういう考えでどこに入れたのか、保守層イコール外国人排斥みたいなそういうことではないし、あってはならない。丁寧な分析は必要」などと述べた。
視聴者からの質問に河野氏が回答。現金給付はするのか?物価高対策は何をしてくれるのか?河野氏は「物価高のかなり部分は円安によってエネルギーや食料品の値段が上がっている。そこに消費税減税とか現金給付は対処療法でしかない。本来は日銀が金利を引き上げて政府は財政再建。円安を円高に戻して輸入物価を下げるのが根本対策ではないかと思う。今回は消費税減税の民意が示された。野党の消費税減税も消費税をやめるというところから軽減税率をやめようというとこまで幅がある。野党としても案がまとまると思う。消費税減税をやって財政が悪くなることで国債の金利が上がったり、円が安くなってかえって経済が混乱することになるのではないかと心配している。現金給付には反対だった。自民党でやるということを決めた、国としてはやく現金給付をするにはどうしたらいいかということはやっていたが、消費税減税ということになっていくのではと思う。減税は野党として統一案を作ると思う、減税もして給付をするとなると財政悪化はひどくなる、そこはどうするのか議論しなくてはならない」とコメント。こんな自民にしたのは誰だと思う?河野さんも要因の一つと感じていますか?河野氏は「自民党は断固として物事を進めることができなかった。年金の問題もあった。年金が大きな問題を抱えている時に抜本改革に踏み込めなかった。物価高の原因である円安対策に踏み込めなかったのは大きな問題。私がもう少し力があればそこはやれたのかと思うが力不足だった」とコメント。石破総理続投の理由を聞くとちょっと賢い子どもの言い訳のよう、居座るメリットは?河野氏は「関税交渉がどういう状況になっているのか、石破、赤沢で判断しないといけない。2人の判断としてそこまで2人でやったほうがいいと判断したなら支えていきたい」とコメント。
もし総裁選となれば出るか?河野氏は「すぐそういう話になるが、自民党として直さなければいけないことなのか検証する。その上でどういう人がやればいいのかという議論がないと人気投票では自民党の再生にはつながらない」とコメント。自民党の大敗を受けて麻生氏の考え方について河野氏は「まったく話をしていない」とコメント。既成政党は年齢層が高いというのが古い悪しき者という印象ということについて河野氏は「安倍政権のときは自民党は若手の中で支持されていた。自民党だから支持層の年齢が高いというわけではない。直近の政策が若手に刺さらなかった。そこを改めるということと自民党の中で新陳代謝が行われるのは大事」とコメント。高田さんは「衆参とも少数与党になった中で野党と連携できる人であるべき、自民党としてどうあるべきか優先すべきという2つの意見がある」とコメント。河野氏は「政権を担うなら政策で合意しなければならない。与党として政権を担うなら野党と話ができるのは大事なこと。未来に希望が持てるということを明確にしていくというのが国民が求めていることだと思う」とコメント。