津軽海峡 マグロに愛された男

2026年5月10日放送 11:19 - 11:35 NHK総合
プロフェッショナル File:547 マグロ漁師 菊池武一

マグロ漁師・菊池武一さん(64)に密着。11月、大間は記録的な不漁に見舞われていた。菊池さんから連絡があったのは12月。ようやくマグロが大間沖に姿を見せつつあるという。高値を狙うには菊池さんが最も得意とする一本釣り。すぐさま水揚げでき、鮮度を保てるためだ。菊池さんは特製の疑似餌を用意していた。1日目は小さいマグロしか食いつかなかったが、2日目には148キロの大物を釣り上げた。他の漁師はさっぱりだったが、菊池さん一人大当たり。その後も大物を2本揚げた。
マグロ漁師・菊池武一さん(64)に密着。菊池さんは、1961年、4人兄弟の長男として大間に生まれた。父は地元でも有名な腕利きのマグロ漁師。巨大なマグロを腕一本で釣り上げていた。父のようになりたい。11歳にして大物を釣り上げた。しかし、15歳のとき、父が病に倒れ、余命宣告を受ける。突然、一家を背負うことになった菊池さんは、まだ幼い3人の弟と母を支えるため、遠洋漁業の乗組員として働くことになった。菊池さんは遮二無二働いて仕送りを続けた。父との別れも叶わなかった。大間に戻ったのは24歳のとき。数千万円の借金をして小さな船をこしらえた。しかし、津軽海峡を貫く青函トンネルの工事とともにマグロが穫れなくなってしまった。やむなくイカなどを獲って生計を立てたが、小さな船では限界があった。一歩でも先んじるために、菊池さんは海の地形から潮の流れまで頭に叩き込んだ。大間にマグロが戻ってきた、そう聞いたときには35歳を超えていた。菊池さんは誰に教わるでもなく、自分自身で海を学んだ。


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