FNSドキュメンタリー大賞 （清流のヌシの叫び〜繋ぐ命と扱う命〜）
原爆ドーム前で撮影された写真が話題になった。そこに写っていたのはいるはずのない清流のヌシ・オオサンショウウオ。その後、弱った状態で発見され動物園に保護された。元安川にちなみモトヤスと名付けられ治療されたが回復することなく死んでしまった。主に中国地方の山間部に生息しているオオサンショウウオ。椋梨川上流で姿が見られる。しかし詳しい生態が分からず謎の多い生態。清水さんは学生たちと一緒にオオサンショウウオの調査を行った。読み取ったのは以前の調査で体内に埋め込んだマイクロチップ情報。生育状態を毎回記録していく。清水さんが最も気になっていることがある。巣穴にあったのはオオサンショウウオの卵。一見、特別天然記念物がいなそうな場所でも調査が行われる。研究するきっかけは出会った場所の過酷さだった。2018年7月に起きた「西日本豪雨」。広島県では152人が犠牲となった。豪雨で下流に流されたオオサンショウウオは元の場所に戻ろうとしても戻ることができない。