明日をまもるナビ (明日をまもるナビ)
気象庁は高解像度の水中予測と水蒸気のデータを組み合わせる予測法を取り入れている。ただ、水蒸気観測ができるマイクロ波放射計は西日本を中心に17台と少ない。今後、水蒸気の観測エリアがさらに広がることが必要。Q.水蒸気観測に使う”あるもの”とは?正解:地デジ放送波。情報通信研究機構と民間企業の共同研究で開発されている仕組み。地デジ放送波を含めて電波は大気中に水蒸気があると伝わり方が少し遅れる。水蒸気量が多ければ多いほど大きく遅れる。わずかな遅れを測ることができる受信機を置くことで水蒸気量を観測するという仕組みになっている。最大のメリットはテレビ塔(送信機)がすでに全国にある。民間企業の参入でより広範囲に。気象庁は今年から観測船などによる海の水蒸気観測を強化。日本は海に囲まれているため、風上側は海になることが多い。より早く発生を予測するためには風上側の水蒸気を知る必要がある。半日先の予測精度も上がる可能性があると期待されている。