FNSドキュメンタリー大賞 (FNSドキュメンタリー大賞)
21年2月9日午後11時頃、大分市大在の県道で衝突事故が発生。当時50歳だった小柳憲さんは事故の勢いで車外に投げ出され、死亡した。車のシートベルトは衝撃で千切れていた。当時19歳の男も事故で重傷を負ったが、法定速度60kmに対し、男の車は時速194kmを出していたという。県警は危険運転致死罪の疑いで書類送検したが、地検は過失運転致死罪で起訴。前者では最大で懲役20年だが、後者では7年。小柳さんの姉、支援者らは「危険運転」で起訴されるべきと署名活動に奔走した。
2012年、京都・亀岡市で集団登校していた児童と保護者の列に車が突っ込み、中江美則さんの娘が犠牲となった。娘は出産を控えていた。車の運転手は無免許で居眠り運転をしていた。中江さんは大分地検の判断に憤り、小柳さんの遺族の署名活動に協力した。22年10月、遺族は集めた2万人以上の署名を大分地検に提出。