FNSドキュメンタリー大賞 (FNSドキュメンタリー大賞)
23年2月24日、宇都宮市の国道でバイクに乗っていた佐々木一匡さんが車に追突されて死亡した。車は時速160km以上で走行していたというが、宇都宮地検は過失運転致死罪で起訴。危険運転致死罪を成立させるには「アルコール・薬物で正常運転が困難」、「妨害運転」、「進行制御が困難な高速度」などが挙げられる。スピードオーバーによる交通事故という1点だけで危険運転致死傷罪が適用されると、最大で懲役20年という重い刑罰が科されかねない。事故起こした人の人権侵害を防ぐため、「進行制御が困難な高速度」という概念がもうけられた。車の速度のほか、道路の形状、周辺環境に問題が認められないと、危険運転と判断されないという。
小柳さんの遺族らの署名活動を受け、大分地検は補充捜査を開始。一度は被告を過失運転致死罪で起訴したが、「危険運転致死罪」に起訴内容を変更。宇都宮市で起きた事故で夫を失った佐々木さんも署名活動を開始した。約7万人の署名が集まり、宇都宮地検へ提出。補充捜査の末、宇都宮地検は危険運転致死罪へ訴因変更した。