ひるおび (ニュース)
東京世界陸上4日目。男子110mハードルの村竹ラシッドは、去年のパリ五輪で、日本人で初めての5位入賞を果たした。ことし8月の大会では、日本人で初めて12秒台を記録し、今季世界2位の大記録を達成した。きのうの準決勝では、2位で決勝進出を果たした。石井は、パリ五輪ではタイムで決勝進出を決めたが、今回は着順で決勝進出を決めた、本人も、着順での進出をクリアしたいと話していたなどと話した。全選手の中でも3位のタイムだった。決勝で、村竹ラシッドは5位だった。高橋は、本人は全く緊張していなかったようで、準備は気持ちも含めてできていた、本気の走りは人の心を動かすことを実感したなどと話した。村竹ラシッドはレース後、パリ五輪からの1年間、必死に練習してきて、本当に何が足りなかったんだろう、ファイナリストとして世界陸上の舞台に立てたことを誇りに思いたい、自分の脚がもつ限りメダルを目指したいなどと話した。インタビューした石井は、長く取材していて、いろんな姿を見てきた、学生時代から、世界で勝つことを目指して努力していた、その過程ではうまくいかないこともあった、それを知っているから、感謝しかなかったなどと話した。高橋は、村竹ラシッドは、大学時代から、いつ陸上を辞めようかと考えていた、そんな選手が1年間本気で13秒のためにやってきた、これが次につながると信じているなどと話した。
村竹ラシッドは、千葉県松戸市出身。トーゴ人の父と日本人の母を持つ。小学5年で陸上を始め、中学1年でハードルを始めた。陸上が一番きつかったのは、中学時代だという。中学時代の恩師・高嶋美佳さんは、自分が走り終わっても休憩できない、次は仲間の応援、そういう部分が大変だったのではないかなどと話した。村竹ラシッドは中学2年で県大会優勝、高校3年でインターハイ優勝を果たした。高校生歴代3位の記録を樹立した。パリ五輪後のトレーニングでは、階段ダッシュや泥ダッシュに取り組んだ。きのうの決勝後、村竹ラシッドは、客席の高嶋さんに対し、何年かかってもメダルを獲るなどと話していた。高橋は、高嶋さんがいなければ村竹ラシッドのこの道もなかった、高嶋さんと話している村竹ラシッドは中学生に戻ったような、柔らかい表情をしているなどと話した。