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ゴミ収集車に乗るパフォーマンスを見せたトランプ前大統領。きっかけは「移民問題」。トランプ氏を支持するコメディアンが自治領のプエルトリコについて“ごみの島”などと発言した。一方でバイデン大統領は「私が目にする唯一のごみはトランプの支持者たち」と発言したとアメリカメディアは報じ、対してトランプ氏はゴミ収集車で登場し反論した。移民問題で注目されるオハイオ州。工場労働者の賃金は比較的安く、強いアメリカの産業は海外からの出稼ぎ移民が支えている。オハイオ州・スプリングフィールドは住民の4人に1人がハイチ移民。「彼らはペットを食べている」などのトランプ氏の発言が大きな波紋を呼んでいる。
スプリングフィールドのハイチ料理店では嫌がらせの電話がかかってきているという。学校や公共施設には爆破予告も。市街からの右翼団体などがハイチ人への嫌がらせや脅迫を続けている。3年前にハイチから移住してきたジーンさんは「ウワサは真実ではない。これが政治」と話す。ハイチは巨大地震の混乱やギャングの暗躍で治安は悪化。アメリカ政府は移民に一時保護の資格を与えている。街の人口が増えたことで家賃が高騰し、アメリカの交通ルールを知らないハイチ人による事故も相次いでいる。移民に攻撃的な発言を続けるトランプ氏。移民政策に関する世論調査ではハリス氏を圧倒している。移民問題に揺れる街では根拠不明のウワサも広がっている。専門家は「事実かどうかは重要ではない」と指摘する。ジーンさんの目標はハイチで暮らす息子のために教育資金を貯めること。Q.アメリカは好き?の質問に「ここに住んでいるので好きと言うべきなんでしょう。でも帰国できるのであれば国に帰ります」と答えた。