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先ほど午後9時すぎ。円相場が1ドル=150円を割り込んだ。一時、この149円をつけたのはおよそ4か月ぶりという円高ドル安水準。背景には日銀植田総裁の発言があるよう。今日、スーパーの担当者は頭を悩ませていた。食品642品目が明日8月から値上げする。歴史的な円安による物価高。今日、日銀は追加の利上げを決定。0%から0.1%としていた短期金利を0.25%に引き上げる。この利上げで、5ポイント以上も開いている米国と金利差が縮まり、超円安が少しやわらぐ可能性も。実際に円相場は、今夜一時1ドル=149円台をつけた。また気になるのは家計への影響。銀行預金の金利が上がる。利上げを受けて、大手銀行3行は普通預金金利をこれまでの5倍に当たる0.10%に引き上げると発表した。一方、利上げによって増えるのは住宅ローンの返済額。およそ8割の人が選ぶ変動型の金利。今回の利上げで0.15%程度上がるとみられている。4000万円を35年でローンを組んだ場合、月々2600円近く返済額が増えるとの試算。本格的に迎えた金利のある世界。植田総裁は「利上げといっても非常に低い水準での少しの調整。景気に大きなマイナスの影響を与えることはない」とコメント。