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アメリカで優れた報道などに贈られるピューリッツァー賞を今月受賞した一人、アン・テルナエス。11年にわたってアメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」に風刺画を描いてきた。しかし、今年1月に「ワシントン・ポスト」を辞めた。トランプ大統領らを題材にした作品の掲載が却下されたことがきっかけだった。アメリカの変化に警鐘をうならす風刺画たちをアメリカPBSが取材した。風刺画家ハーブ・ブロックさんの財団によると風刺画家はこの25年で120人から30人に減少、理由の1つは新聞の発行部数の減少だがもう1つは国の分断が深まり多くの新聞社が強烈な風刺や論評を避ける傾向にあること。テルナエスさんは退職後、直接読者とつながることができるネット上のプラットフォームで活動し多くの人に見てもらっているが主要紙に比べると影響力は少ないが表現自由度は多いという。どちらの画家にとっても重要な局面で今民主主義が試されている。テルナエスさんは先日スピーチで「独裁者は風刺画を好まない」としたが「風刺画家がいなくなったら大変な事が起こる。異なる意見が沈黙させられる。」などと話した。