- 出演者
- 望月麻美 池間昌人
オープニング。
ウクライナとロシアがトルコでの直接協議での合意に基づき、25日までの3日間で1000人ずつのこれまで最大規模の捕虜交換を終えた。一方、ロシア軍は無人機約300機、ミサイル約70発によりウクライナ各地を攻撃、12人が死亡した。前日には首都・キーウが大規模攻撃を受けている。ウクライナ・ゼレンスキー大統領は「アメリカの沈黙はロシア・プーチン大統領を増長させるだけ」と訴えた。防空システムは作動したが、キーウは炎に包まれた。世界の舞台では戦闘停止の話し合いが行われているが攻撃の度合いは増すばかり。ロシアは「100以上の軍事施設を標的にした」と言っているがキーウ中心地の住宅街に被害をもたらした。この2日間の攻撃規模を考えると停戦交渉が行われているとは思えない。(イギリスBBC)。
メモリアルデーの買い物を節約する人が多い中、トランプ大統領は関税引き上げの意向を示して、EUとの貿易戦争を再燃させている。EUの貿易担当委員はアメリカとの貿易は脅しでなく、互いへの尊敬に基づくべきだが、対応の準備はするとした。トランプ大統領はEUとの交渉の行き詰まりを理由に6月1日からEUからの輸入品に50%の関税を課すと発表。また、大統領は初めてアメリカ企業を標的にしている。IT大手のAPPLEはiPhoneの生産拠点を全て国内に移さないと6月末に25%の関税を課される可能性がある。サムスン電子など他のIT企業への関税も追随しそう。大統領はアメリカ企業が関税を担うことの恐れを和らげようとしている。かつてないほどの雇用がアメリカで生まれているので傷ついていない、貢献しているとしている。しかし、ラトニック商務長官は今週、関税が15%に達するとアメリカに影響が出ることを認めた。アメリカの小売最大手3社が厳しい時代に入るとする中で、様々な予想を嫌気して23日に下げた。今月初め、小売大手・WALMARTは関税引き上げを受けての値上げと1500人の人員削減を発表。ディスカウントチェーン・TARGETは値上げはしないまでも関税の予想外の影響と不確実性の高まりを理由に年間見通しを下げた。NIKEは一部商品の値上げを計画し、主要な生産拠点は中国とベトナムだが関税が理由ではないとしている。ホーム・デポは関税にもかかわらず、ほとんどの商品価格の据え置きをするとしている。しかし、かきいれ時となる週末の最新のデータによると、関税のせいで家具は先月他の商品より7倍早く値上がりしている。
EUからの製品に対する50%の関税についてトランプ大統領は25日、来月1日からとしていた発動を7月9日まで期限を延期したと明らかにした。また日本製鉄のUSスチール買収計画について「アメリカによって支配されることになるだろう。日本製鉄は部分的な所有権を持つ」と発言。引き続き日本製鉄による株式の取得比率などが焦点となる。
トランプ大統領は24日、アメリカ軍の幹部候補生を養成する陸軍士官学校の卒業式で演説し、「軍から多様性・公平性・包摂性などを一掃した」「分裂を起こす屈辱的な訓練から軍隊を解放した」などと強調し自らの政策を自賛した。アメリカABCは、陸軍士官学校はハーバード大学など多くの教育機関と同様にトランプ政権から大きな圧力を受けていると伝えている。トランプ政権はハーバード大学が留学生を受け入れることを禁止すると発表、国土安全保障省は在学中の留学生は他の大学に転出しなければアメリカでの滞在資格を失うと発表。ハーバード大学はこれを違法だとして政権を提訴、連邦裁判事は政権が発表した措置の一時差止めを命じた。これによりハーバード大学の全学生の約4分の1にあたる7000人近くの留学生は当面一息つけることになった。
アメリカで黒人のジョージフロイドさんが白人警察官に首をヒザで押さえつけられて死亡した事件から25日で5年。黒人の命もの大切だという「BLACK LIVES MATTER」をスローガンに掲げた人種差別への抗議活動が全米に広がり、その後の警察改革の流れができた。しかし今流れが変わろうとしているとABCが伝えている。ユリエールバウザーコロンビア特別部長は3月、「BLACK LIVES MATTER」広場の撤去を命令。活動家はこれを人種の正義の象徴を消去とみている。警察の暴力を調査している団体によると、多くの場合正当化される警察官が関連した死亡事件は2020年以降増えている。トランプ大統領は「警察官は不当に標的にされている。改革によって社会の安全位置が難しくなる可能性がある」と発言。ミネアポリス市長は「大統領の意に反しても、警察改革の努力に邁進します」と反発している。
アメリカにおける黒人の環境は改善したとは言えない厳しい状況が続く。アメリカ調査機関・ピュー・リサーチセンターが今月公表した調査結果によると、フロイド氏事件から間もない2020年9月には52%が変化をもたらすと期待したが、ことし2月には27%が「変化をもたらした」と回答した一方、72%が「変化をもたらさなかった」と回答。今月21日、アメリカ司法省はミネソタ州ミネアポリスとケンタッキー州ルイビルの警察を改革する合意を破棄すると発表。「警察に手錠をかけるバイデン前政権の失敗した取り組みを終了する」としている。さらに黒人に対する過剰な力の行使があったとされる6つの地方警察への調査を打ち切り。トランプ大統領は南アフリカ・ラマポーザ大統領との首脳会談で「南アフリカで少数派の白人が迫害されている」と一方的に主張した。
コーナーオープニング、スタジオ映像。
アメリカで優れた報道などに贈られるピューリッツァー賞を今月受賞した一人、アン・テルナエス。11年にわたってアメリカの有力紙「ワシントン・ポスト」に風刺画を描いてきた。しかし、今年1月に「ワシントン・ポスト」を辞めた。トランプ大統領らを題材にした作品の掲載が却下されたことがきっかけだった。アメリカの変化に警鐘をうならす風刺画たちをアメリカPBSが取材した。
メッセージが強く印象に残るのは風刺画のちから。テルナエスが「ワシントン・ポスト」を辞める理由について、「これまで編集側と意見の相違が起きたこともあるが、ペンを向けた相手が理由で作品が没になったことが一度もなかった」とネット上で説明した。権力に対する鋭い風刺を続け、今月ピューリッツァー賞を受賞した。
中国の李強首相はインドネシアを訪問してプラボウォ大統領と会談し、経済分野を中心に協力関係の 強化を確認した。中国としては先月の習近平国家主席に続く首脳の東南アジア訪問となり、アメリカのトランプ政権との貿易摩擦が続く中、主要な貿易相手で東南アジア諸国と連携を深める狙いがあると見られる。シンガポールCNAは、李強首相のジャカルタ公式訪問2日目の様子を放送。李強首相は大統領宮殿でプラボウォ大統領と会談し、貿易と投資の拡大について話し合った。両国間の貿易は1350億ドルを超え、中国はインドネシアにとって最大の貿易相手国。プラボウォ大統領は「中国とのパートナーシップを強化するという私達のコミットメントを改めて確認する。この関係は両国にとって良いだけではなく、アジア地域全体ひいては世界にとっても良いものだと考えている。」などと述べた。両首脳はまた、海洋協力の強化を含む多くの覚書に合意。さらに、観光や農業、電動医学、保健衛生など多くの分野で関係を強化することに合意。李首相は両国のパートナーシップをたたえた。ことしは中国のインドネシアの国交樹立から75年となる。両首脳の訪問は、アメリカと世界の貿易戦争や経済のグローバル化に対する逆風の中で行われた。また、プラボウォ大統領は去年11月に北京を訪問している。李首相は26日にジャカルタを出発してマレーシアに向かい、ASEANとペルシャ湾岸6か国が加盟する湾岸協力会議での初の首脳会議に出席する予定(シンガポールCNA)。
中国の李強首相も2日目に出席する、ASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議。きょうとあす開かれるのを前に、きのうクアラルンプールで加盟国の外相会議が開かれた。シンガポールCNAは、議長国であるマレーシアのモハマド外相が「ASEANはアメリカの関税の影響が非常に大きいとして、対抗するために各国に結束を呼びかけた」と伝えている。内戦が続くミャンマーについても話し合われた。首脳会議を前にマレーシアのアンワル首相はベトナムとラオスの首相と個別に会談した。首脳会議は26日から2日間、ミャンマーや南シナ海の問題、米中の貿易摩擦などを話し合う予定。ASEANは初めて中国と湾岸協力会議との三首サミットを主催する予定。ことしのASEAN議長国であるマレーシアが、今回の首脳会議でどのような成果が期待されているかについて、クアラルンプールにいる記者は「ASEANをただの話し合いの場に終わらせないよう、首脳会議を前にここで会合を開いた閣僚たちは万全を期している。まず、ASEAN首脳は26日『クアラルンプール宣言』を発表する。これは今後20年間のASEANの土台、ビジョン、ロードマップを示すもの。統合を加速させ、まだ23%と伸び悩むASEAN域内貿易を拡大させることが特に重要。東南アジア地域はいま、アメリカの最も高い関税のいくつかに直面しており、自らを強化し超大国への依存を増やしつつ、従来の市場から中東・南米・パキスタン・バングラデシュなどへと他国化しようと最大限の努力をしている。ASEANは最近、中国などと既存の貿易協定の改定を完了した。インドとの改定は進行中。」などと述べた(シンガポールCNA)。
スペインでは高齢者施設でビデオゲームが認知症の予防や治療に役立つとして使われている。デイセンターのビデオゲームは高齢者に命を与えるという。 ビデオゲームは楽しいだけでなく動作も改善され、認知症を遅らせる治療効果もある。短期記憶や作業記憶、注意力の保持を刺激する。アルツハイマー病や他の認知症の人にとって重要なこと。認知能力の注意力や観察力、推察力を楽しんで鍛えることができる。ビーゴ大学が開発したビデオゲームは認知症の可能性を検知できる。この無料アプリの認知症検知の信頼性は97%。
ウクライナ”侵攻後最大の空襲”12人死亡。ガザ地区、医師夫婦宅に空爆、子ども9人死亡。トランプ大統領、EUへの関税、7月9日まで期限延長。ジョージ・フロイドさん事件から5年。
メキシコシティーの歴史地区で手回しオルガンのフェスティバルが開かれた。メキシコの手回しオルガンは1800年代後半に富裕層が競ってヨーロッパから買い入れたものが、やがて街頭で演奏されるようになったという。オルガン奏者は「オルガン抜きでメキシコシティーは語れない」と話した。
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