中国の李強首相も2日目に出席する、ASEAN=東南アジア諸国連合の首脳会議。きょうとあす開かれるのを前に、きのうクアラルンプールで加盟国の外相会議が開かれた。シンガポールCNAは、議長国であるマレーシアのモハマド外相が「ASEANはアメリカの関税の影響が非常に大きいとして、対抗するために各国に結束を呼びかけた」と伝えている。内戦が続くミャンマーについても話し合われた。首脳会議を前にマレーシアのアンワル首相はベトナムとラオスの首相と個別に会談した。首脳会議は26日から2日間、ミャンマーや南シナ海の問題、米中の貿易摩擦などを話し合う予定。ASEANは初めて中国と湾岸協力会議との三首サミットを主催する予定。ことしのASEAN議長国であるマレーシアが、今回の首脳会議でどのような成果が期待されているかについて、クアラルンプールにいる記者は「ASEANをただの話し合いの場に終わらせないよう、首脳会議を前にここで会合を開いた閣僚たちは万全を期している。まず、ASEAN首脳は26日『クアラルンプール宣言』を発表する。これは今後20年間のASEANの土台、ビジョン、ロードマップを示すもの。統合を加速させ、まだ23%と伸び悩むASEAN域内貿易を拡大させることが特に重要。東南アジア地域はいま、アメリカの最も高い関税のいくつかに直面しており、自らを強化し超大国への依存を増やしつつ、従来の市場から中東・南米・パキスタン・バングラデシュなどへと他国化しようと最大限の努力をしている。ASEANは最近、中国などと既存の貿易協定の改定を完了した。インドとの改定は進行中。」などと述べた(シンガポールCNA)。