- 出演者
- 横川浩士 川口由梨香
オープニング映像。
21日、トランプ大統領が南アフリカの大統領と会談し、南アフリカで白人農家が集団虐殺されていると一方的に主張した。ラマポーザ大統領は「貿易について協議のために来た」と述べた。トランプ大統領は南アフリカの白人農家が大量に迫害、殺害されていると主張。証拠はないものの、南アフリカ生まれのイーロンマスク氏により主張が広められている。トランプ政権は全ての難民受け入れを禁止しているが、例外扱いか、南アフリカの白人を多く乗せた飛行機が先週到着している。記者が集団虐殺はないとどうしたら納得するのかと聞くと、南アフリカの大統領が割って入り「トランプ大統領が南アフリカの人の声に耳を傾ければ納得するだろう。中にはトランプ大統領の良き友人がいる」と述べた。トランプ大統領はカメラが回る中、照明を落とし、証拠と主張する動画を再生した。過激派が白人殺害を呼びかける動画など、記事の束をめくり、実際に起きている証拠だと主張。南アフリカでは実際に迫害が問題になっているが、人種差別が動機とか集団虐殺に相当するといった証拠はない。白人は人口の7%のみだが、農地の大半を所有している。ラマポーザ大統領は動画について政府の見解ではないと毅然と立ち振る舞った。
アメリカのトランプ大統領と南アフリカのラマポーザ大統領の首脳会談は立場の違いが浮き彫りとなった。トランプ政権が批判の矛先を向けているのが南アフリカで今年1月に成立した新たな財産収用法。南アフリカではかつての植民地支配やアパルトヘイト、人種隔離政策の影響で、今も人口は約7%の過ぎない白人が農地の70%余を所有するいびつな状態が続いている。格差是正のため、一定の条件下で補償なしでも土地収用が可能と定めている。これについて、トランプ政権は少数派の白人の権利を脅かす差別的な政策だと主張。南アフリカに対する援助の凍結を表明したほか、駐米大使に国外退去を求めるなど、外交的な圧力を強めている。南アフリカで白人が人種差別的扱いを受けているとして、難民としての受け入れを開始。トランプ政権からは南アフリカがBRICSなどの枠組みを通じ中国やロシアと近いことや、パレスチナのガザ地区での衝突をめぐってイスラエルを厳しく非難していることにも不満の声が出ている。南アフリカは今年、アフリカ大陸で初めて開催されるG20の議長国。アメリカとの関係改善に向けて今回の首脳会談に臨んだ。ラマポーザ大統領としては貿易や投資の促進の話題で関係を改善させたい姿勢を強調した。トランプ大統領は白人への攻撃を呼びかけるとされる映像や、紙の束を手に「白人が殺害されるなど迫害されているという記事が多くある」と一方的に主張。これに対し、ラマポーザ大統領は「犯罪はあるが、殺害されているのは白人だけでなく多くは黒人だ」と述べ、人種差別的な迫害はないと否定。会談はギクシャクしたものになった。今年2月、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が激しい口論を繰り広げた会談が思い出される。その後、両者の関係は一気に悪化。今回の会談を受けて、アメリカのニュースサイトAXIOSは「各国の指導者にとって大統領執務室は危険地帯だ」と伝えている。
フランスを含む25か国の外交団は難民キャンプの周辺を視察していた。一帯は武装勢力が潜んでいるということで住民は避難させられていて、1月からイスラエル軍の監視下に置かれている。外交団がキャンプの入り口にいると、急にイスラエル軍が何度も発砲してきた。けが人は出なかった。フランスはイスラエルに抗議している。イスラエル軍は「外交団が許可されたルートを外れたため警告射撃を行った。トラブルになり申し訳ない」と言っている。各国はイスラエルに対し、説明を求めている。フランスもフランス駐在イスラエル大使を召喚して説明を求める予定。
国境なき医師団はガザ地区に搬入されている支援物資の量はあまりにも不適切だとしている。数日前、イスラエルの約3か月に及ぶ搬入阻止を緩和してから約100台のトラックがガザ地区に入った。国連によると、人々は今も命をつなぐための食料や医薬品を待っていて、もっと多くの物資が必要。主要な検問所のパレスチナ側でトラック数十台から物資が下ろされた後、イスラエル軍の許可を待っているため作業が滞っている。世界の首脳たちに続き、ローマ教皇もガザ市民に食料を届けるようイスラエルに呼びかけた。専門家は飢きんに直面していると指摘している。ガザ地区南部では21日、イスラエル軍の攻撃で幼い子どもも犠牲になった。ガザ地区中部の住宅でも子どもたちが亡くなった。イギリスのスターマー首相はガザ地区全域を掌握するために攻撃を激化するとの決断に驚愕していると述べたが、イスラエルは外部からの圧力でとれることはないとしている。ガザ地区北部ではイスラエルの侵攻拡大で市民が避難を余儀なくされている。ガザ地区の状況は劇的に悪化し、支援をずっと待ち続けている。
セントルイスにある鐘の製造会社で今年3月、鐘の最後の仕上げの工程が進められていた。かつて浦上天主堂に吊るされていた鐘の写真を参考に、可能な限り忠実に再現した。鐘の寄贈はマサチューセッツ州の大学教授による呼びかけで実現した。ノーラン教授が原爆についての研究を進めるきっかけとなったのは祖父の存在。祖父は27歳のとき、ロスアラモスで行われていた計画に参加した。祖父は放射線の人体への影響を検証し危険性を計画の総責任者に訴えていたが、懸念が聞き入れられることはなかった。終戦直後には、調査団の一員として広島・長崎に入り被爆者などを調査した。遺品には、その際に撮影されたと見られる浦上天主堂の写真も残されている。
ノーラン教授は去年からリメンバリング・ナガサキという授業を持っている。原子爆弾がどう開発され投下されたかだけでなく、長崎県の歴史や被爆者を描いた文学など多様な視点から原爆の影響を考える。ノーラン教授が長崎に鐘を贈る計画を思い立ったのはおととしのこと。カトリック信者で被爆二世の森内浩二郎さんに、アメリカ市民から鐘を贈ってもらえたらどんなに素晴らしいことかと持ちかけられた。賛同したノーラン教授は、全米15か所で講演し寄付を呼びかけた。戦後の被爆調査に参加した日米の医師達が名前を記した扇子を見せてもらう。今月浦上天主堂に届けられた鐘。原爆が投下された8月9日に、戦後初めて2つの鐘がハーモニーを奏でる。
去年8月のアメリカ人の原子爆弾に対する意識調査の結果によると、原子爆弾は使用するべきでなかったと回答した人は増えてきている。1945年が4.3%、2015年が14.4%、2024年が36.7%となっている。先月ハワイで行われた戦艦ミズーリへの特攻攻撃の追悼行事では、特攻隊員の遺書とミズーリの乗組員日記の両方が朗読された。1995年にはスミソニアン博物館で原爆展が企画されたが、事実上中止に追い込まれるという出来事があった。
アメリカ国防総省はカタールから大型の旅客機を受け取ったとしている。今後は大統領専用機として利用する予定だとしているが、倫理面とともに安全面の問題などが指摘される。570億円相当の旅客機であり、国防総省は法令や規則を遵守したうえで受け取ったと説明しているが、改修には数年の時間がかかる可能性もある。ボンディ司法長官は空軍が贈り物として受け取りトランプ氏の退任直前にトランプ氏の記念図書館に機体を移す計画を承認している。トランプ氏は首長を称賛する様子を見せているがなぜ大統領専用機を外国から贈られるのかという指摘に対し、非常に高価な旅客機をただでくれるという申し出を断ることは愚かと言及した。民主党・シューマー上院院内総務はあからさまな賄賂などと批判している。
スペイン西部のマヨルカ島は観光客が過去最高となる一方で家賃が増加することで住民の生活が圧迫される様子が見られる。人口は100万人に満たない一方で2024年は1350万人近い観光客が訪れている。住民の5人に1人は貧困状態にあるという。駐車場の管理人の女性は収入は1109ユーロであるのに対し、家賃は安くて1000ユーロで生活が間に合っていないと話す。民泊仲介サイト最大手Airbnbは規則違反を理由にスペイン各地で6万5000を超す滞在用住宅の登録を取り消すことを求められていて、オーバーツーリズム対策の試みでもある。
第二次世界大戦で連合国がナチスドイツの攻勢を防ぎながらフランス北部・ダンケルクからイギリスへの大規模撤退を行ったダンケルクの戦いから85年を迎えている。撤退の際には軍の艦船だけでなく民間船による貢献もあったが、イギリスでは当時を再現するために85年前に使われた船の一部が修復され、海峡を渡る試みが行われている。この作戦は当時ダイナモ作戦と呼ばれ、当初4万5000人しか救出できないと考えられた中34万人近くの兵士が救出されることとなった。今も当時の船を大切にしているという男性の姿も見られる。小さな船だからこそダンケルクの海岸に接近することができたと見られ、この日を再現するために66隻あまりの船の船団が海峡を進んでいった。作戦に参加して生き残っていた最後の人物とされる男性も先週亡くなったばかりだが、人々がこの英雄的行為を記憶に残すことは大切となっている。
西アフリカのナイジェリアの祭り「エグングン」を紹介。先祖を称える宗教的な祭りなのだといい、幾重にも重ねた衣装を身に着け顔を布で覆って踊る独特の仮面ぶどうとなっている。先祖を敬うとともにエンターテイメントの側面もあるのだといい、顔を覆ったうえで竹の棒の上で踊る人もいた。
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