- 出演者
- 望月麻美 池間昌人
オープニング映像が流れた。
ロシアが提案した今月15日のトルコでのウクライナとの直接協議について、ロシア大統領府は大統領補佐官らが出席すると発表した。ロシア側はプーチン大統領の出席については言及していない。一方、プーチン大統領にトルコでの首脳会談を呼びかけていたゼレンスキー大統領は「トルコに向かっている」とBBCは伝えている。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ロシア代表団もイスタンブールでウクライナ代表団を待つ」と述べている。ここ数日、トルコをNATOの事務総長などが訪問し、ロシアとウクライナの交渉を巡ってエルドアン大統領と会談した。エルドアン大統領は「NATOはこの戦争の参加者であってはならない」と発言した。米・トランプ大統領は第三次世界大戦の脅威をこの戦争に見ていると何度も発言している。ロシアのウシャコフ大統領補佐官は「西側の圧力でウクライナ側によって以前の交渉は中断された。交渉団は政治的手続き上の問題を協議することになる」などと述べた。
欧米メディアはロシアとウクライナの直接協議にプーチン大統領は出席しない可能性が高いと伝えている。プーチン大統領はこれまでゼレンスキー大統領を「非合法な大統領」だと一方的に主張して交渉相手にならないとの認識を繰り返し示してきた。ウクライナの軍事評論家・ベレゾベツ氏は「非合法と呼んできたゼレンスキー大統領と会うことは屈辱的なこと」と述べ、プーチン大統領がゼレンスキー大統領との首脳会談に応じる可能性は極めて低いと指摘している。ゼレンスキー大統領はプーチン大統領からの直接協議の提案に応じる形で「停戦を決められるのはプーチン大統領だけ」だとして首脳会談を呼びかけるカードを切り、これにトランプ大統領も乗っていた構図だった。またゼレンスキー大統領は当初、直接協議の前に停戦との考えを示していたが、トランプ大統領が提案に応じるよう求めたことで姿勢を転換した経緯がある。ゼレンスキー大統領はプーチン大統領が出席しないことで「ロシアに停戦する気はない」との訴えを強めていくものとみられる。またプーチン大統領が参加しない場合にゼレンスキー大統領が参加するのかどうかは分かっていない。
トランプ大統領はサウジアラビアでシリア・シャラア暫定大統領と会談し、アサド政権時代の制裁を解除すると表明している。カタールではタミム首長と会談しカタールの航空会社が米ボーイングから最大210機の旅客機を購入することで合意している。シャラア暫定大統領は過去にイラク・アルカイダのメンバーだったこともあり、会談はサウジ皇太子の立ち会いのもとで実現した。また、トランプ大統領はカタールから贈呈される4億ドル相当のジェット機を大統領選容器にしたい考えだが、安全面などを懸念する声も聞かれている。アサド前政権を崩壊に追い込んだシャラア暫定大統領だが、トランプ大統領は印象について戦闘員の経験があり力強いなどと評価した。非公開の会合では全外国人テロリストを国外退去させイスラエルとの国交正常化を促進するよう求めたという。トランプ氏はカタールはテロ資金を提供してきたと非難してきたが、訪問は手の込んだ歓迎で行われ互いに助け合っていくと言及している。
トランプ大統領による制裁解除の方針を受けてシリアでは花火が打ち上がる様子も見られているが、米による制裁解除は中東勢力図の転換点となることも予想される。アメリカは1979年にシリアをテロ支援国家に指定して経済制裁を行うと2020年にはシリア政府と取引した外国人・外国企業が含まれ投資の大きな障害となってきた。国連によるとシリア国民の9割が貧困ライン以下で生活しているとしている。内戦で荒廃する中で外国からの支援の加速が期待される。シャラア暫定大統領も国際社会からの信頼獲得に道を開くこととなった。会談にはアメリカに制裁解除を呼びかけてきたサウジアラビア・ムハンマド皇太子が立ち合い、シリアでは反政府勢力を支援してきたトルコ・エルドアン大統領も電話で参加し両国は中東で存在感が増すことも予想される。その反面、サウジと対立するイランはアサド前政権の後ろ盾であったことから影響力が低下することも予想される。トルコはシリアでは反政府勢力を支援する一方クルド人勢力とは対立していて、これを抑え込むことも狙いの1つと見られる。イスラエルとは1981年にイスラエルが一方的に併合したゴラン高原をめぐり対立しているが、トランプ大統領はシャラア暫定大統領にイスラエルとの国交正常化やアブラハム合意参加を求め、トランプ氏によるとシャラア氏は受け入れたと主張するもののこれは受け入れがたい内容であり今後の判断が焦点となる。
アメリカの自動車メーカー・フォードはドイツで大きな問題に直面している。2018年以降すでにドイツで8500人を削減。2027年までに中心的なケルン工場で2900人減らすとしている。従業員はこの方針についてストライキを行った。ケルン工場の従業員にとって悪いニュースを聞くことは珍しいことではない。しかし、今回またしても人員削減、もう十分だとの声があがっている。14日のストライキは理由は2つ。ケルン工場にとっての将来の可能性、そして解雇が必要というなら、高額の退職一時金の支給など社会的に納得のいく形を将来的にも求めている。アメリカのフォードグループはドイツの事業を破産させないということを取り下げている。フォードは順調にいっていない。ケルンで製造されている電気自動車のモデルカプリとエクスプローラーの売れ行きが伸びていない。専門家は欧州でのビジネスについて明確な戦術がないと指摘し、売却あるいは他のメーカーとの合併が考えられるとしている。
コーナーオープニングの映像が流れた。
ドイツやチェコを流れるエルベ川。観光客に人気のクルーズが始まった。崩れ落ちているのはドレスデン中心のカローラ橋。1971年に完成し路面電車も走る主要な橋だった。崩落が起きたのは去年9月上旬。SNSに投稿された近くの監視カメラのものとみられる映像では夜中に突然崩れ落ちたことが分かる。原因は橋に使われている鋼材の劣化だと考えられている。ドイツで橋が崩落することは珍しく社会に衝撃が広がっている。崩落は地元の観光業界に大きな打撃をもたらした。人気の蒸気船は船着き場がすぐ近くにあったため、客が利用を控えるようになってしまった。
- キーワード
- エルベ川カローラ橋ドレスデン(ドイツ)
影響はドイツだけにとどまらない。上流に位置するチェコ・プラハ。エルベ川を利用した物流会社を経営するハラツキーさんはドイツの港へ農薬や廃棄物などを船で運んでいる。しかし、崩落した橋の下を航行することができなくなったため、ビジネスは大打撃を受けている。航行は今年2月に限定的に再開するも半年近く利益を上げられなかった。失った利益は8000万円近くに上るという。その補填を橋を管理していたドレスデン市に求めている。今回の崩落は老朽化が進むドイツの橋の安全性に疑問を投げかけている。先月、同じくエルベ川にかかる橋で緊急調査が行われた。崩落した橋と同じ鋼材が使われているため。同じ鋼材が使われた橋は国内に約1000もあり、いずれも老朽化している。しかも、ドイツの橋の点検のルールでは外からの目視からの確認が基本のために橋の内部の鋼材が劣化しているか把握しづらいとされている。このため安全が確認できるため通行止めになるなど市民生活に影響が出ている。街の人の移動手段が車から船に変わり利便性が大きく低下した。ドイツでは最近高速道路でも老朽化した橋が急に通行止めになる事態が起きた。こうした中、今月発足したメルツ新政権はインフラ整備を重要視して、そのために80兆円余の巨額な基金も設置する方針。専門家は老朽化したインフラの維持だけではなく点検などを担う人材の育成も軽視されてきたため、橋の安全性を急に改善することは難しいと話す。
ドイツ今後インフラの維持管理をどう行っていくかなどについて取材した田中顕一に話を聞いた。ドイツの橋に関するNGOの調査によると、改修が必要な箸は1万6000にのぼる。ドイツでは3年に1度目視で点検するルールがあるが、義務付けはなく、自治体では徹底されていない。今後、国が主導して橋の維持管理が行われるかが課題。国土交通省の三好氏は、老朽化対策を推進していく必要性を改めて認識しているという。日本の企業の中には、欧州のインフラの老朽化に勝機を見出しているところもある。
アメリカと中国が追加関税の大幅な引き下げなどで合意したことを踏まえた新たな動き。トランプ大統領は合意の最終調整に向けて、中国の習近平国家主席と直接交渉を行う可能性を示唆。中国側もアメリカのボーイングの機体の納入の停止を解除したとしている。
コンゴ民主共和国では隣国ルワンダの支援を受けているとされる、反政府武装勢力が東部で支配地域を広げている。重要な鉱物資源を採掘する鉱山も管理し、鉱山労働者を安い賃金で働かせたり、税金の徴収も始めている。
ウガンダでは保護区の森林にいるチンパンジーが怪我の治療のために植物を使っていることが確認された。チンパンジーが治療に使った植物は人間も伝統的に使ってきていて、感染症を防いだり、炎症を抑える成分が含まれいたという。
中国では仕事を求めるため地方の農村から大都市に出稼ぎに来る人達が3億人以上に上る。中には単発で配達業務などを請負、不安定な収入で生活を続ける人たちもいる。こうした出稼ぎ労働者を支援しようと、割安な料金で食事を提供する食堂があり、都会に集まる人達の憩いの場となっている。衛生面や安全上の理由から閉鎖された安くて手頃な露天の代わりになっている。
ロシアが提案した今月15日のトルコでのウクライナとの直接協議について、ロシア大統領府は大統領補佐官らが出席すると発表した。ロシア側はプーチン大統領の出席については言及していない。ゼレンスキー大統領はトルコに向かっているとBBCは伝えている。
アフリカから北極圏を目指すアーティストグループの旅が始まった。先月、コンゴ民主共和国から出発し、ヨーロッパへと北上。目的は、気候変動の危機を訴えるパフォーマンス。多くの地域を段ボールの動物たちと巡ってメッセージを届ける。
あしたが変わるトリセツショーの番組宣伝。
ひむバス!の番組宣伝。
新プロジェクトXの番組宣伝。