欧米メディアはロシアとウクライナの直接協議にプーチン大統領は出席しない可能性が高いと伝えている。プーチン大統領はこれまでゼレンスキー大統領を「非合法な大統領」だと一方的に主張して交渉相手にならないとの認識を繰り返し示してきた。ウクライナの軍事評論家・ベレゾベツ氏は「非合法と呼んできたゼレンスキー大統領と会うことは屈辱的なこと」と述べ、プーチン大統領がゼレンスキー大統領との首脳会談に応じる可能性は極めて低いと指摘している。ゼレンスキー大統領はプーチン大統領からの直接協議の提案に応じる形で「停戦を決められるのはプーチン大統領だけ」だとして首脳会談を呼びかけるカードを切り、これにトランプ大統領も乗っていた構図だった。またゼレンスキー大統領は当初、直接協議の前に停戦との考えを示していたが、トランプ大統領が提案に応じるよう求めたことで姿勢を転換した経緯がある。ゼレンスキー大統領はプーチン大統領が出席しないことで「ロシアに停戦する気はない」との訴えを強めていくものとみられる。またプーチン大統領が参加しない場合にゼレンスキー大統領が参加するのかどうかは分かっていない。