- 出演者
- 横川浩士 川口由梨香
オープニング映像が流れた。
トランプ大統領とハーバード大学の対立が新たな段階に入った。国土安全保障省が「ハーバードは今後外国人学生を入学させることはできない。在学中の留学生は転校しないかぎり滞在資格を失う」などの声明を発表。国土安全保障省はユダヤ人学生に敵対的な危険な環境を存続させている。人種差別的なDEIとやバレる多様性を推進する方針を採用しているとして大学を非難。大学側はこれを否定している。この措置により学生数の4分の1を占める7000人近い留学生が先行きの見えない状況に置かれることになる。政府はその政治的方針に従わないとして大学を罰しようとしている。その標的となったのが留学生だという。ノーム長官は撤回を望むなら72時間以内に政府の要求に応じるよう求めた。大学に対してキャンパス内外での犯罪行為の有無などについての留学生の情報、暴力行為の映像、または音声があればその提供を求めたが、大学は一切応じなかった。大学は今回の措置を違法であり、大学とこの国に深刻な損害を与える報復措置だとした。政府は大学に対して22億ドルの助成金を凍結し、カリキュラムと入学選考基準の変更、DEIの方針の停止を求めていた。大学側はこれに応じず、政府を提訴している。大学は今回の措置についても提訴すると見られている。これに対しノーム長官は受けて立つとしている。
今回トランプ大統領がハーバード大学につきつけるのは留学生を受け入れる機関としての認定の取り消し。発表では現在在学中の外国人学生もほかの大学に転出しなければ滞在資格を失うとしている。ハーバード大学によると、大学に所属の留学生は約6800人で全体の27%に当たり、大学にとって厳しい措置と言える。トランプ政権は2期目の発足以降、資金の凍結など全米の名門大学への締付を強めてきた。対応は大学によって分かれているがハーバード大学は政権と全面対決の姿勢。 きょうは「政権と大学 対立の経緯」「政権側の背景は」「科学力低下の危機」の3つのポイントで解説。政権側は今年3月ハーバード大学とその関連団体に対して総額約90億ドルの助成金や契約見直しを発表。4月には大学での反ユダヤ主義対策で学生の取り締まり強化など要求。これを大学側が拒否すると政権側は助成金の一部凍結に踏み出した。これに対して大学側は助成金凍結の取り消しを求める訴えを裁判所に起こしている。さらに今月に入ってトランプ大統領はハーバード大学の税制上の優遇措置の取り消しを表明。そして、今回の新たな動きが留学生の受け入れ停止。なぜここまでトランプ大統領は大学への圧力を強めるのか。ニューヨーク・タイムズは政権が敵意の根源に、長年に渡って保守派が高等教育機関のエリート層に抱いてきた不信感があると指摘。大学の入学選考で人種を考慮する措置やDEIの推進など、大学がリベラル派の温床になっているという。こうしたトランプ政権による大学へのしめつけ、アメリカの科学力低下を招いている。イギリスの科学雑誌ネイチャーによると今年の最初の3か月間でアメリカを拠点とする研究者が海外求人への応募した数は前年比で32%増加。海外からアメリカのポストに応募する研究者の数は減少傾向が続いていると指摘。また、イギリスの経済誌エコノミストはトランプ政権の科学への攻撃は重大な自己破壊行為と指摘。20世紀以降のノーベル賞受賞者はアメリカを拠点とする研究者が55%。3分の1以上は外国生まれの研究者としている。
ロシア・プーチン大統領はウクライナから越境攻撃を受けた西部クルスク州などの住民の生活再建への支援強化の方針を示した上で、国境沿いに安全のための緩衝地帯の設置を決めたなどと述べ、ロシア軍がウクライナとの国境に沿って緩衝地帯の設置に向けた作業を進めていると主張した。ロシア経済発展省に大統領府と共に早急にクルスク・ベルゴロド・ブリャンスクの各州に対する包括的な復興プログラムを準備するよう指示するとした。
カナダで開催されていたG7財務相・中央銀行総裁会議が日本時間今日未明に共同声明を採択して閉幕した。共同声明にはアメリカの関税政策への直接言及が無く、貿易や投資などの世界的不均衡への懸念が表明された。今回の会議ではアメリカの関税政策も一つのテーマとして議論されたが、G7が一体感のある姿であることを見せることが優先された形となった。
今回はデミ・ムーアさん主演の映画「サブスタンス」から世界の今を見つめていく。
映画「サブスタンス」の紹介。主人公はかつて俳優として頂点を極めたエリザベスで、現在はフィットネス番組の出演でプライドを保っている。しかし50歳の誕生日を迎えたある日に番組プロデューサーがエリザベスの年齢を鑑みて降板させた。呆然とする中でエリザベスは交通事故に巻き込まれ、治療を受けた病院で密かに怪しげな再生医療の案内を受ける。エリザベスはこの再生医療に手を出し、薬の効果によって内部から分裂した若いもう1人の理想の自分が現れた。分裂したもう1人のエリザベスはスーと名乗り、自らが降板した番組のオーディションを受けて見事合格する。しかし薬の効果を保つにはエリザベスとスーが1週間ごとに入れ替わらなければならなかったが、スーとして喝采を浴びることに取り憑かれて1週間の期限を破り始める。
映画を受けてのスタジオトーク。この後2人の自分になるが、その関係がもっとエスカレートしていき、大変なことになるという。藤原帰一氏は映画作りは巧みだと指摘し、セリフが少ない、画面は清潔感を感じさせるほど大きな画面の中に人をポンと置いているとした。音は神経を逆なでするようなものが入る。映画の表現としては卓越していると評価。川口由梨香は周りからどう見られるか気になるところがあるので若さを求める主人公の気持ちがわからなくはないが、そういった社会の価値観がまっすぐ描かれていて恐怖を感じたなどとコメント。「ルッキズム」「エイジズム」をキーワードとして挙げ、この映画はルッキズムとエイジズムに対する告発としてみることができると藤原氏は指摘。この映画は女性に加えられる美貌と若さの商品化の告発であるとともに女性の中にある美しさと若さへの執念もあからさまに描いていると指摘。次回放送は6月20日。
インド洋に浮かぶチャゴス諸島は19世紀からイギリスが植民地などとして統治し、モーリシャスが返還を求めてきた。イギリス政府は、軍事基地の使用を継続することで領有権の返還をすることにし、スターマー首相は22日、協定に署名した。
インドとパキスタンの軍事行動の応酬のきっかけとなったカシミール地方でのテロ事件から1カ月が経過。両国はアメリカの仲介もあり、今月10日停戦で合意。しかし、緊張緩和のための協議は進んでおらず、インドのモディ首相は昨日「パキスタンはテロを輸出している」と改めて非難。
トランプ政権はハーバード大学に対して留学生の受け入れ期間としての認定を取り消すと発表した。
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