ワールドビジネスサテライト (ニュース)
きょうから幕張メッセで「Japan DX Week 秋 2025」(業界関係者のみ入場可能)が始まった。日本企業だけでなく韓国や中国の企業も参加。注目を集めていたのが四足歩行ロボット。二足歩行ロボットと違い、小回りが利き、狭い場所や段差などもスムーズに移動できるという。ポケット・クエリーズの四足歩行ロボットは本体は中国製だが、操作するためのカメラやセンサーなどのシステムを自社で開発し、自動走行を実現した。工事中のトンネルを自動走行し現場を撮影するなど、人間の代わりに危険な場所で作業しているという。四足歩行ロボットを含む多用途ロボットの市場規模は急拡大して2040年に約60兆円となる見通しで、巡回点検などで四足歩行ロボットが人間の代わりに働く状態を目指す。埼玉県所沢市にある東京大学発のスタートアップ「High landers」は独自の四足歩行ロボット「HLQ Pro」を開発。人が行くと危険な場所で物資の配送が可能だという。実験でAIに学習させて動きの精度を高めている。四足歩行ロボットは中国のシェアが圧倒的だが、部品の多くを国内企業から調達し、製造や組み立ても全て国内で行う。増岡CEOはサイバーセキュリティーの観点から機密性の高い分野で国産ロボットが求められていると語った。