大河ドラマでわかる日本史『タイガーさん』 (大河ドラマでわかる日本史『タイガーさん』)
大河ドラマ第64作「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は江戸が好景気に沸く時代を描く。政治の中心にいた田沼意次が手がけた経済政策は南鐐二朱銀。「朱」は金貨の単位で16朱で1両小判に値する。南鐐二朱銀は銀貨にもかかわらず金貨の単位の「朱」を用いたのがポイント。南鐐二朱銀8枚で小判1両に換算され計数貨幣としての銀貨となっている。田沼は株仲間を色んな業種で奨励して商売をさせる代わりに税金をもらうことに専念した。運上は営業活動に応じて支払う税金、冥加は幕府が営業を許す代わりに支払う献金。さらに田沼は蝦夷地の開発も構想していた。