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3月中旬、リーグ戦は2週間の中断期間に入り、黒田はチームに2日間の休みを与えた。前半戦の山場が迫っていた。4月3日、ゼルビアはこの日から優勝経験のあるチームとの3連戦。サンフレッチェ広島戦で黒田はケガで出遅れていた昌子源を初先発させる決断を下した。4バックから3バックにシステムを変更し、サンフレッチェの強みである3人の攻撃陣と対峙させた。しかし、翻弄される時間が続きこぼれたルーズボールから先制された。黒田の策ははまらずJ1初黒星を喫した。
初黒星から4日、川崎フロンターレ戦。ゼルビアは先制点を上げた。後半、GKの谷晃生が退場となって残り20分を10人で戦うことになったが、黒田は冷静に次の策を打った。先発を外れていた昌子源を送り込むと、昌子は体を張ったプレーでチームを落ち着かせ、1-0のまま試合は終了。黒田の目指すものがまた一つ形になった勝利だった。
昨季王者のヴィッセル神戸には1-2で今季2杯目となり首位を明け渡した。FC東京に勝って再び首位に。黒田は「このレベルで戦えていることを意気に感じて日々の成長の中で勝負はしている。成長した生活をしていると自覚できている」と話した。