ワールドビジネスサテライト (ニュース)
中国外務省は日本人への短期滞在ビザの免除措置を今月末から再開すると発表した。中国は日本に対して15日以内のビザなし渡航を認めていたが新型コロナウイルスの流行を受けて2020年3月にビザ免除措置を停止していた。ビザの免除期間は今月30日から来年末まで。もともと15日以内だった滞在可能期間は30日以内と倍に延ばした。マイトレーヤ・稲垣正代表は、すごく喜んだ、ものすごく大きなビジネスチャンスになると思っていると話した。中国の7都市に旅客便を運航する全日空はビザなしでの滞在可能期間が延びたことで新たな需要の掘り起こしを期待する。ビザの免除は南米ペルーで15日に行われた石破総理と習近平国家主席との会談で「戦略的互恵関係」の推進が確認されたことを受けた動きとみられている。国内経済が減速する中国には、冷え込んだ日本との関係を改善し投資を呼び込むねらいもありそう。石破総理は、この関係の基礎というものは何よりも両国の国民が交流していくことが最も重要だと述べていた。