午後LIVE ニュースーン (ニュース)
イラン情勢の緊迫化で「流通の“目詰まり”」という言葉がよく聞かれるようになった。目詰まりとは製品が届くまでの流通過程でスムーズに流れなくなる状態。原油は石油元売りの系列ごとに流通するのが一般的。経済産業省によると、非系列ガソリンスタンドやトラック・バス・フェリー事業者から仕入れが難しくなっているとの声が寄せられており、目詰まりの可能性があるとされている。経済産業省は元売り・商社に対し、系列や継続的取引の有無によらず石油の安定供給を実施するよう要請した。石油製品をもとに作られている医療用物資の調達が難しくなっているとの声も一部から聞かれるようになった。石油由来の医療用物資として注射器や手袋、人工透析用の資材がある。経済産業省は化学メーカーの団体に医療用物資の安定供給・偏りない供給を取引先にも促すよう要請した。先月31日に経産省と厚労省が合同で対策本部を設置し、初会合の中で上野厚生労働相は「すでに業界団体を通じて調査を進めているが、課題が生じている場合、直接企業とコンタクトを取り、さらに積極的な把握に努めていきたい」と述べた。対策本部では厚労省が企業の具体的な相談を受けたうえで、経産省が増産の要請・新たな供給先とのマッチングを行う。政府は石油元売り各社に対し、医療・公共交通など重要施設に直接販売を行うよう要請する方針。対象施設は6省庁の幹部で構成するタスクフォースで検討される。政府は代替調達先の確保や石油備蓄の放出を組み合わせることで必要な原油は確保できているとしている。政府の対策が実効性を伴ったものになるか注目していく必要がある。
