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きょう石破総理はモーニングを着用し和服姿の妻、佳子さんとともに官邸を出発。現職の総理夫妻として秋の園遊会に参加した。総理としての公務を今後も続けていけるのか、その命運を左右するのが来月11日で最終調整されている特別国会での総理大臣指名選挙。投票の結果、過半数に届く候補者がいない場合、上位2人の決選投票となり多数を獲得したほうが総理大臣となる。自民党と立憲民主党のどちらが議席数を多く伸ばした国民民主党の協力を得られるのか注目されていたが、きょうそのキーマンが投票先について方針を発表した。国民民主党・玉木代表は石破総理、野田代表どちらにも投票しないと明言。一方、政権交代を目標に掲げる野田代表。きょう日本維新の会の馬場代表や共産党の田村委員長と会談を行い総理指名選挙での協力を要請していた。しかし、日本維新の会の藤田幹事長はその後の会見で「馬場代表の名前を書く」という。
日本維新の会と国民民主党が石破総理にも野田代表にも投票しない場合、仮に他の野党全員が野田代表に投票したとしても与党の数字には届かないため石破総理が引き続き選ばれる公算が大きくなった。実質的に自民党に有利になる行動をとると明言した玉木代表。野党第1党の立憲民主党と連携をするより自民党との連携を模索したほうが政策を実現できると判断したとみられる。総理に選ばれる見通しが立たなくなってしまった野田代表。ある立憲民主党幹部は玉木代表の判断について「石破総理を応援する行為だ」と批判している。政権維持の兆しが見えてきた自民党。ただ、野党の協力がなければ安定した政権運営ができない状況は変わらず。自民党は明日、国民民主党と幹事長らが会談し政策協議を呼びかける方針。石破総理は経済対策をはじめとした国民民主党の政策を取り入れる姿勢を示すことで協力を得たい考えで、玉木代表は103万円の壁撤廃などを自民党側に受け入れさせ実現したい考え。