日曜報道 THE PRIME (ニュース)
野党共闘が足踏みする中、自民党内の政局が緊迫化している。注目の舞台は8日に予定されている自民党の両院議員総会。この総会では党の重要事項を決定できるだけでなく、任期途中で総裁が退任した場合、党大会を経ずに後任を選ぶこともできる。初めて総会で総裁に選ばれたのは1974年の三木武夫氏。これまでにも小渕恵三氏や小泉純一郎氏ら多くの総理がこの場から生まれた。この会議が歴史の転換点となった場面も。”政界の暴れん坊”こと浜田幸一氏が吠えたのは1979年。衆院選で敗北し大平総理を支持する主流派と退陣を求める非主流派が激しく対立。続投を決める両院議員総会の開催を拒むため非主流派が椅子などで入り口を封鎖。その時、浜田氏は椅子をどかし続け、総会を強行開催に持ち込んだ。2001年、当時の森内閣の支持率は6.9%まで低下していた。「夏の参院選で勝てない」として総裁選の前倒しを求める声が高まる与党内。これを受け、森総理が辞意を表明。政治ジャーナリスト・伊藤惇夫氏は「党内の圧力で森さんがじゃあ辞めますよってことになった。ところが辞めさせる規定がないって話になり、国会議員と都道府県連の半数以上が求めれば総裁選の前倒しが可能になるという規定が新たに加わった」と指摘。今度の両院議員総会でも総裁選の前倒しを求める声が上がっているが、総裁選の前倒しを議題にするかどうか言葉を濁す森山幹事長。伊藤氏は「何を議論するかっていうテーマについては基本的には執行部が決めることになる。議題に上がらないということもある」と指摘。視聴者投票:総裁選の前倒しをすべきだという自民党内の意見を…、青・理解できる、赤・理解できない、緑・どちらとも言えない。