秋の京都 オーバーツーリズム深刻

2024年10月13日放送 7:46 - 7:54 テレビ朝日
グッド!モーニング 独自取材

まもなく秋の観光シーズンを迎える京都の街は、既に多くの外国人観光客で溢れている。京都市のオフィス街にあるはんこ店「岡崎印房」では、外国人観光客の名前をひらがなや漢字に当てて作るサービスが人気を集めている。岡崎印房・岡崎光司さんは「商売としてはインバウンドはありがたい」などと話す一方、「京都のお店は観光客相手のお土産屋さんになって地元の人が買いに行けるところではなくなっている」と懸念を示した。
京の台所として地元住民に愛され400年もの歴史を持つ錦市場には外国人観光客が押し寄せている。明治43年に創業し京野菜を中心に野菜や果物を扱う店は、インバウンドの急増に合わせて果物の仕入れを増やすなど変化を迫られている。また京都ではインバウンド需要の増加などを背景に宿泊費の高騰も続いている。京都市内主要ホテルの平均客室単価は1万8199円とコロナ前の1万5610円を大きく上回り、統計開始以降最高値となった。中には京都での宿泊を諦めて大阪市などのビジネスホテルに宿泊するケースも。京都・東山にある「高台寺 岡林院」では先月、橋に架けられた欄干が何者かによって壊され、石柱が根本から倒され上部が壊れた。岡林院では外国人観光客を連れた商業カメラマンによる敷地内での無断撮影が後を絶たず、最近では観光客のマナーも悪化している。住職の青山さんは警察に被害を相談したが、被害届は受理されなかった。また京都市バスの車内の通路がスーツケースによって完全に塞がれている写真がSNSに投稿され物議を醸した。


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