NHKニュース7 (ニュース)
中居正広さんと女性とのトラブルに、フジテレビの社員が関与していたなどと報じられた問題。フジテレビは、港社長ら幹部が発生直後にトラブルを把握しながら、1年半にわたって中居さんが出演する番組の放送を続けたほか、今月17日の記者会見では、「撮影などに制限を加え、独立性があいまいな調査委員会を設置しようとした」などとして、経営陣の判断や対応を批判する声が相次いでいる。関係者によると、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスが、今月27日に臨時の取締役会を開き、一連の問題の対応を巡る港社長ら経営陣の責任について、人事も含めて議論することが明らかになった。両社がそれぞれきのう開いた臨時の取締役会では、経営責任を人事面でどう取るかを巡って議論が行われたが、出席した取締役によると、具体的な内容や対象者についての言及はなかったとしている。しかし、その後に行われたフジテレビの社内説明会では、社員から港社長ら経営陣の責任を問う声や、辞任を求める意見が相次ぎ、港社長は「責任は重く受け止めている」と述べたという。両社は今月27日に臨時の取締役会を開いたあと、午後4時からオープンな形で記者会見を開く。会見には港社長らが出席するが、経営責任についてどのような発言があるのかが焦点となる。中居正広さんと女性とのトラブルに、フジテレビの社員が関与していたなどと報じられた問題。中居さんとトラブルになっていた女性の代理人の弁護士は、きょうまでにNHKの取材にコメントを寄せた。中居さんが引退を発表したことや、第三者委員会の設置を決めたことについては、「守秘義務があるためお答えを差し控える」としている。女性の現在の状況については、「消えることのない痛みを抱えながら、なんとか人生を再スタートしようと、懸命に努力する。ご本人は、自分なりのやり方で、同じようにつらい思いをされている方の力になりたいと思い、努力しております」としている。