総合刃物メーカー “特許包囲網”の地獄

2024年8月20日放送 22:46 - 23:13 NHK総合
神田伯山の これがわが社の黒歴史 (神田伯山の これがわが社の黒歴史)

今回、岐阜・関市にある貝印を訪れた。明治41年創業、刀鍛冶の里として知られる関市で創業。使い捨てカミソリが人気となり会社の代名詞となった。さらに技術を活かし爪切りや包丁など1万点あまりを展開。500億円の売り上げを誇る。三代目 会長兼CEOの遠藤宏治さんが黒歴史の主人公。若き遠藤社長が考えたのが元々あった商品をさらに進化させること。新ジャンルに挑む成功を収めた。悩ませる問題が外資メーカーの存在。特許を持っていた替刃カミソリ市場は特許で雁字搦めの状態だった。特許の使用料を支払うと利益が出ない。強いられたのは他社の特許の包囲網をくぐり抜けるか。開発チームは肌への負担が少ないカーブ刃の開発に没頭。男性社員100人でテストし最適なカーブをとことん追求した。こうして完成したのが史上初のカーブ刃を用いた2枚刃の替え刃式カミソリ。だが誤算1つ目はカーブ派の不発。2つ目の誤算は価格戦略。動き出した世界初の3枚刃のカミソリ開発。そしてついに完成した3枚派カミソリ。平成10年に発売されると40億円の売り上げる大ヒット。さらに特許を15件取得した。その後、会社は知的財産戦略に力を入れ現在の特許数は400件と国内有数の知財保有企業となった。特許活かした唯一無二の製品を世界90カ国以上に展開するグローバル刃物メーカーに。黒歴史とは「ジェットコースターで上がって落ちてきたような日々」「甘酸っぱいけど、いい思い出」などと語る。


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貝印遠藤浩彰関(岐阜)

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