高松宮殿下記念世界文化賞 (高松宮殿下記念世界文化賞)
世界文化賞は才能ある若者の育成を目指し「若手芸術家奨励制度」を制定している。今年は2団体選ばれた。 1つ目はハーレム芸術学校である。ハーレム地区にある学校で、今では文化・芸術の新地として知られている。この学校では約1600人の生徒が学んでいる。学校運営の資金は寄付に頼り楽ではないものの、それでも生徒たちの夢を後押ししてきた。1960年代のハーレム地区では暴力と麻薬が蔓延る町として知られていた。そこにソプラノ歌手のドロシー・メイナーさんがハーレムの一角にあった教会の地下で子どもたちにピアノを教え始めた。その活動が住人の共感を呼び、1964年にハーレム芸術学校が創設された。それから約60年。メイナーさんの思いは今でも引き継がれている。今回生徒たちはホワイトハウスでの祝賀会で演奏するという貴重な体験ができた。その中に音楽部門を受章したウィントン・マルサリスさんもいた。