国際報道 (ニュース)
ウクライナ侵攻を続けるロシアの脅威は、ヨーロッパの安全保障を揺るがす事態となっている。ヨーロッパの核保有国であるイギリスとフランスの両首脳は10日ロンドンで首脳会談を行い、地域の安全保障を強化するため核兵器の抑止力について連携することで合意したと発表。イギリスを国賓として訪問しているマクロン大統領はスターマー首相と首脳会談を行った。会談後行われた記者会見でスターマー首相は、両国が「NATOのリーダーとして、この大陸の平和と安全の維持に極めて重要な役割を果たす」などと述べた。イギリス政府の声明では、両国の核抑止力はそれぞれ独立しているものの連携は可能だとして、両国の核心的利益を脅かす敵対勢力に対し“両国の核戦力で対抗できる”としている。さらに、停戦後にウクライナの安全を保障するため部隊の派遣を検討する有志連合の関係国とも協議。停戦が実現した後、速やかに部隊を展開できるよう準備を本格化させることも明らかにした。