虎に翼 「はて?」に込めた願い 脚本家 吉田恵里香さん

2024年9月18日放送 18:30 - 18:37 NHK総合
首都圏ネットワーク (首都圏ネットワーク)

連続テレビ小説「虎に翼」はいよいよ終盤。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった主人公、寅子が疑問や社会の理不尽に直面したときに発する「はて?」という言葉には現代社会を生きる視聴者からも共感の声が寄せられている。今回、ドラマの脚本を担当した吉田恵里香にこの「はて?」というということばに込めたメッセージを伺ってきた。脚本を担当した吉田恵里香は「はて?」という言葉に「“私は疑問を持っています”“対話しましょう”のスタートになる言葉が欲しかった。主人公のモデルになった三淵さんの時代にあって、今もノイズにならないものを選びたかった」と説明した。今の世代に共感を呼んでいる理由について聞かれると「世の中の生きづらさを感じている人が多いのかなと思う。ありがたいがちょっと悲しい」と話していた。物語では性的マイノリティーや夫婦別姓といった課題にも寅子の「はて?」が向けられるが吉田は「当時からあったことで令和の世になって浮かんだことではない。その存在を表に出せない人が今も昔も多いというのが大事。マジョリティーが決めた「普通」の呪縛を解くことをみんなでしていけたらなと思っている」などと話した。吉田がこの物語の主人公という存在が寅子とは対照的に主婦として家庭を支える花江。吉田は「寅子はすごく働いて仕事や法律に身を捧げた人。一方で彼女をケアしてきた専業主婦で家族を幸せにする人間になりたいと思っていた花江をきちんと描きたかった。決して弱い女性でもないし彼女は彼女で闘い続けてきた。暮らしをよくするのは実は時間がかかってしかも誰も褒めてくれない。それをする人の大切さをちゃんと描きたかった」と話した。寺門亜衣子が物語で心に残ったのは「寅子さん、全ては手に入らないものですよ。今お抱えになっているものが女の幸せより大事なものなのかどうか、ここいらで一度振り返ってみてはいかがでしょうか」という台詞で今の自分に重ねてドキッとしたと話した。吉田は「選択できる世の中にしたい。主語が“女”“男”ではなく“誰々さんはこう生きる”って一人一人が主語になる世の中がいい」などと話した。この番組では今月首都圏の様々な現場から「はて?」を考えていきます。


キーワード
性的マイノリティー夫婦別姓吉田恵里香連続テレビ小説 虎に翼三淵嘉子

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