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安倍元総理大臣が銃撃された事件や岸田前総理大臣が襲撃された事件を受けて警察庁は従来の要人警護の在り方を大きく見直し、先月行われた衆議院選挙は警備体制を強化して以降、初めての全国規模の国政選挙となった。選挙の期間中、各地の演説会場で主催者が警察からの要請を受けて手荷物検査や金属探知機を使った検査を実施したところ、ナイフやハサミ、カッターナイフなどの危険物が見つかったケースがおよそ30件あったことが警察庁のまとめで分かった。多くは仕事などのため持ち歩いていたもので、一時的に預かり演説会の終了後に返却する対応を取ったという。警察庁の露木康浩長官はきょうの会見で「警護に100点満点はない。そのあり方は不断の見直しが必要」と述べ、来年の参議院選挙も見据えて引き続き手荷物検査への協力を働きかける考えを示した。