解体キングダム 大阪・関西万博スペシャル
万博の象徴・大屋根リング。その木材もリユース解体される。高さ20メートルの巨大な骨格部分。ここから始まる解体はただ壊すだけではない。傷つけることは許されない。今回解体するのは大屋根リングの心臓部とも言える柱と梁の骨組み。解体するのは平面ユニットと呼ばれる構造体。そのうちの3本の柱と9本の梁が一体となった部分を切り離す。重さは10トンほどになる平面ユニットの解体。解体された柱や梁は国際園芸博のモニュメントや能登の復興住宅などで再び使われることが決まっている。模型を使い、解体手順を確認。リユースする以上、壊すことは絶対に許されない。1番難しいのは接合部のジョイント。接合部の中には厚さ3センチの鉄板が入っている。まず、ボルトを外し、真っ直ぐに吊り上げて抜いていく。少しでも角度が傾けば、鉄板に引っかかり、抜くことができない。接合部は9か所、この全てを同時に抜く必要がある。ポイントは玉掛け。平面ユニットの玉掛けはまず、3本の柱にワイヤーをかける。そして、全てのワイヤーに均等に力をかけ、真っ直ぐ吊り上げなければならない。わずかでも調整を誤れば、ユニット全体が傾いてしまう。巨大な構造体のため、その重みが一気に接合部の梁に集中すれば、激しく破損する恐れがある。もう1つ厄介な問題が平面ユニットの正確な重量が分からないこと。木が水を含んだら、重量が変わってしまう。
