列島ニュース (沖縄局 昼のニュース)
講演したのは、那覇市出身で琉球大学の現役学生の豊永浩平さんで、去年7月に出版したデビュー作の小説「月ぬ走いや、馬ぬ走い」で群像新人文学賞と野間文芸新人賞を受賞した。この作品は、沖縄を舞台に戦時中の日本兵から現代の小学生まで時空を超えた人物たちが多彩な語りで織りなす群像劇で豊永さんは会場に集まった約30人に向けて講演、執筆にあたっては思想や性別など多様な立場の人たちを描くように意識したと振り返った。豊永さんは会場に集まった読者たちから好きな登場人物の話を聞いたり結末は最初から思いついていたのかなどの質問を受けたりしたほか、本にサインをするなどして交流を深めていた。豊永さんは「デビュー作も沖縄について書いた小説なので最終的に色んな方向で書きたいと思うが書き継いできたものをひとつの沖縄というモデルとして展開していければいいかなと考えている」とした。