キントレ King & Princeのバイトレ
今回の高橋のバイト先は、お年寄りの需要が高まっているサービス「移動スーパーとくし丸」。お世話になるのは、販売パートナーと呼ばれるドライバー兼販売員の中村さん。昨今問題となっているのが買い物難民。買い物難民とは、自分で行ける範囲にスーパーがなく日常の買い物に不自由している人々のこと。事情は様々だがその数は年々増加。今や全国に900万人以上いると言われている。それを受けて、2012年に徳島県で始まったのが移動スーパーとくし丸。2台のトラックから始まり、13年で稼働台数は約1200台、顧客数も18万人を突破。約400種類1200~1500点を積載。販売するのは食材以外にも日用品や季節もの、お取り寄りに需要が高い商品などニッチな商品を取り揃えるのも特徴。今回の車両の中でお菓子の中で一番人気なのはみすゞ飴で、上半期で252個販売。
とくし丸の販売パートナーのお仕事を学び、買い物に困っている方に商品を届ける。とくし丸は、いなげやを始めとする全国各地のスーパー140社以上と提携。スーパーの販売価格に20円+することで利益を得ており、販売パートナーには売り上げの約18%が給料として入る仕組みのため、商品のチョイスが重要。高橋は、おばあちゃんの思い出を頼りにお年寄りが好きそうな商品を選んでいく。中村さんは、少量でおかずの種類の多いものを選ぶという。さらに、手間がかかる揚げ物は人気だという。お客さんのもとに行く時間は分刻みで決まっており、朝10時半にスーパーを出発しないと間に合わない。中村さんは毎朝7時に出勤し、1人で200品以上入れ替えている。接客で大事なことは、お客様の要望をよく聞くこと・親しみやすさ・笑顔だという。1軒目のお宅が近づいてきたところで、とくし丸のテーマソングを流す。すると続々とお客が集まり、到着30秒で3人ご来店。声をかけるが、まだ商品の場所を把握しておらずお客さんが探している商品を見つけられず、人見知り発動し立ち尽くす。見かねた中村さんが7年利用しているお客さんの荷物を運ぶよう指示。日野市の路線バスは1時間に1本あったが、運転手不足が原因で昨年から土曜日の1本のみに。移動スーパーはお年寄りのライフラインとなっている。少しでも役に立ちたい高橋は、庭の草むしりができない女性のお宅の草むしりをした。毎週同じ時間に訪問するとくし丸は地域の見守りの役目も担う。そのため荷物運びや電球の取り替えなど困りごとをお手伝いするご用聞きもやることもある。11時20分に2つ目のポイントに到着。8年以上利用の常連の女性が高橋のことを気に入ってくれたようで、冷蔵庫の前まで荷物運びのお手伝い。高橋は、「みんながカジュアルに使えるといい。生活や命と密接なところにある」等とコメント。