イット! あすがよくなりますように アスヨク!
コミカルな動きをする真っ赤なロボット人形が置かれている場所は、車の後部座席。この真っ赤なロボットを製作している日産自動車の青木里映さんは「運転される保護者の方は、後ろの席にいる赤ちゃんが泣いてしまうと、どうしてもあやせない。その悩み事を解決するために作ったのが、『イルヨ』という子育て支援ロボットになります」と話す。「イルヨ」は、運転中のお父さんやお母さんの声に反応して赤ちゃんをあやしてくれる“見守りロボット”。さらに、青木さんは「置き去り防止機能“マダイルヨ”という機能を追加しました。ドライバーがうっかり赤ちゃんを忘れてしまったときに、お知らせする機能となります」「ママ、パパはとても忙しくて、意図せず置き去りをしてしまう。ハッとすることが多い」と話し、「イルヨ」に付いているカメラで赤ちゃんの存在を検知し、ドライバーが車から遠ざかるとスマートフォンに通知が行き、事故を防げるという。仕事を離れると母親でもある青木さんは、母親の立場からロボットに必要な機能を考えて開発に生かしているという。実用化まではまだ時間がかかるということだが、このロボットで目指す社会について、青木さんは「このようなツールを使って子“育て楽しいな”って感じてもらえるような、そして痛ましい事故をなくすこと(ができる)世の中になるといいなと思っています」と話す。