なんでアナタは北九州・小倉へ? (なんでアナタは北九州・小倉へ?)
競輪選手を目指す永橋くんを訪ねて鹿児島県へ。すると生徒たちの朝ごはんを取りに行くところだったので一緒に行くことに。高校を卒業した永橋くんは競輪選手になる夢を追いかけるため学生寮の管理をしながら練習に打ち込んでいるそう。旅館で作ってもらった朝食を受け取り寮に戻ると生徒たちを起こして回るのも永橋くんの仕事。現在、永橋くんの母校でもある南大隅高校1年生3人が入居中。うち2人は全国名門の自転車部。ライバルになる日も来るかもしれない。週に3回宿直し、食事の運搬や清掃など生徒たちの世話をしながら生計を立てている。生徒を送り出すと再び車に乗り込み移動。着いたのは鹿児島県立根占自転車競技場。トラックは1周333.3m。国体が開催されるなど本格的な自転車競技場だ。早速ユニフォームに着替えると自転車に乗らず箒を持ってコースに出ていった。パンクなどの原因となる火山灰を掃除している。入念にコースをチェックし準備を終えたらギアを変えいざ練習開始。この日のメニューは重いギアを使い筋力をつけ走行スピードを上げるトレーニング。トラックを4周しこれを3セット、合計4kmを全力で走る。基本は自主練あるのみ。自分で自分をどれだけ追い込めるかが勝負になる。PM1:00。ここでエナジーチャージ。チャーシューメン大盛り、チャーハンを食べた。食べることもトレーニングで、増量期のときは10合食べるという。食費は高校の元担任がお米を20、30kgくれるという。永橋くんは試験合格に欠かせないSPIの勉強にも取り組んでいた。2次の筆記試験に向けて猛勉強。しかし自転車競技ではエリートでも勉強は大の苦手。競輪選手になろうと思った最初のきっかけはお父さん。幼い頃から全国の競輪場を巡った。すると次第に興味を持ち子どもながら選手の出待ちに並ぶなど当時ちょっとした有名人になった。そこで村上義弘選手などと運命的な出会いがあった。父と兄によると永橋くんは年少から競輪が大好きだったそう。運命の合格発表日、永橋くんの自宅を訪れると大阪に住むお父さんも鹿児島に駆けつけていた。
