来月4日に投開票される自民党総裁選挙。5人の候補のうち石破政権で閣僚を務める小泉農水大臣と林官房長官の2人、茂木前幹事長の戦略について国会記者会館から中継で伝えた。前回の総裁選で国会議員票でトップだった小泉氏は今回100票の大台を目指す。小泉氏は「政策を華々しく打ち上げない」として選択的夫婦別姓の導入などの持論を封印。課題の討論は「今回は安定している」との声が党内では多く上がっている。手元の紙に目を落とすことも多く、失点を防ぐことに注力している。林陣営の幹部は「討論会が始まればマイナス要素がない」と自信を見せている。多くの要職を歴任した経験を武器に現職の官房長官として“石破票”の獲得も狙う。一番乗りで出馬を表明した茂木氏は精力的に視察をこなすほか、SNSを積極的に活用するなど発信を強め、親しみやすさをアピールしている。
