モーサテ (マーケット情報)
岡三証券NY・荻原裕司の解説。荻原さんは「トランプ氏はエネルギー長官に石油や天然ガスの採掘会社、リバティー・エナジーのCEOクリス・ライト氏を起用すると発表。また連邦政府が所有する土地の利用についての許認可などの権限を移す内務長官には、全米でも有数の化石燃料の資源を抱えるアメリカ中西部ノースダコダ州のダグ・バーガム知事を起用すると発表。トランプ次期政権では石油ガス鉱物の生産拡大に取り組む見通し。クリス・ライト氏は気候変動懐疑論者で石油・ガス開発の強力な支持者。化石燃料の生産を増やすことで世界から貧困をなくすという考えを主張するなど、エネルギーを安くすることへのこだわりが強い人物。小型モジュール原子炉など一部のエネルギーも支持。ダグ・バーガム氏も化石燃料の生産拡大に前向きだと思われる。ただ気候変動対策を否定する姿勢を見せていないため、保守派以外の識者などからも起用を歓迎する声が上がる。州知事としては化石燃料を使用しつつ炭素回収などイノベーションを加速することでカーボンニュートラルを達成しようとする政策も打ち出してきたこともあり、再生可能エネルギーの導入を拒まない実用的な考えを持っている人物。2人が就任すれば、化石燃料に加え、それ以外の有益と思われるエネルギーも積極的に利用し、エネルギー価格引き下げに注力すると期待される」などと述べた。