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EU(ヨーロッパ連合)の特別首脳会議がブリュッセルで開かれ、ウクライナ・ゼレンスキー大統領も出席した。ウクライナ大統領府によると、会議ではゼレンスキー大統領がウクライナとアメリカとの交渉が再開されたことを報告し、来週両国の間で有意義な会談が行われるとして期待を表明した。会議でEUの加盟国は防衛力の強化のため最大で8000億ユーロ(127兆円)規模の資金の確保を目指す「ヨーロッパ再軍備計画」を進めることで大筋で合意した。アメリカ・トランプ政権がヨーロッパ各国に対し、国防費の増額など地域の防衛で一層の役割を果たすよう迫る中、EUとしての結束を確認した形。またフランス・マクロン大統領は会議の後の会見で核兵器による抑止力、いわゆる「核の傘」をヨーロッパに広げる検討を始める考えを示したことについて「複数の国から関心が寄せられた」と説明した。そのうえで今後、各国の首脳などと協議を進め、新たな協力関係が築けるか、ことし前半までに確認したい意向を明らかにした。