1945年3月10日の東京大空襲。太平洋戦争中、首都東京は100回以上にわたりアメリカ軍の空襲を受けた。犠牲者は推定で10万人以上に上った。実は犠牲者の遺骨のほとんどは名前がわかっておらず今も都内の施設に安置されている。多くの遺族は80年間、肉親の遺骨がない中でとむらいを続けてきた。戦後、東京都が犠牲者をどう埋葬したのかを記録した写真。膨大な死に直面して取られた非常手段が原因の一端になっていた。犠牲者一人一人がうやむやにされたことで悲劇の実相が見えにくくなってしまった。
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