イット! あすがよくなりますようにアスヨク!
地上3mの大ジャンプ。踊っているのは、全日本3連覇中の帝京大学チアリーディング部の皆さん。その振り付けに使われているのは、“応援しよう”“頑張れ”と言った14種類の手話。これは、手話を広めるために作られた“アクロバティック手話ダンス”で、日本一のチア部とともに活動するのは東京都庁の職員・西口彩乃さん(35歳)。西口さんは「手話を座学的に『拍手はこう』っていうのじゃなく、楽しくみんなで踊って自然に手話が入ってくるのが理想的」「ますは(手話について)知ってもらいたいし、知る事で英語のような気軽な感じで手話が少しできれば、壁のない社会がもう少し実現できるんじゃないかな」と話す。自身もチアリーディングの経験者である西口さんは、チアリーディングが持つ「人を引きつける力」で“手話に興味を持ってほしい”と奮闘している。このダンスが誕生したきっかけは、今年11月に日本で初開催される「デフリンピック」で、聴覚に障害がある人たちが出場するオリンピック。西口さんは、その広報を2年前から担当していて、“全ての世代が手話に興味を持ってほしい”とダンスで手話を広める活動をしている。西口さんは「(デフリンピックで)盛り上がりましょうというのも大事なんですけど、手話などの文化を広げて大会後も続いていくような活動をしたい」と話す。西口さんの“アスヨク”ソング・RAM WIRE「夢のあかし」。