日曜ビッグバラエティ カツオ漁師日本一決定戦2024 初ガツオ争奪バトル
カツオ漁師の名門明神一族はカツオ漁の前に海上安全と大漁祈願の儀式として「舟歌式三番」を歌う。明神水産グループはカツオ一本釣りなどの行う高知の有名企業でカツオ水揚げ金額は11年連続日本一となっている。2018年、21年の水揚げ金額日本一を誇り、土佐の勝負師と呼ばれる森下靖に密着する。
2月14日佐賀漁港では明神一族が初出航の日を迎えていた。近海カツオ漁船は初出航からシーズンが終るまでの約10か月間母港にはほとんど帰らない。冬から南方から北上しているカツオを漁師らは追いかける。森下は鹿児島市ではカツオ漁で使うカタクチイワシを専門業者から取り寄せて船に乗せる。そして出港しお酒をまいて海上安全と大漁祈願を行った。するとハセイルカの群れに遭遇した。カツオ漁で重要なのが漁場選びで森下は各船の位置などを記録したノートなどから他の船が行かない魚像を探す。
漁の始業開始となり船員はそれぞれの持場につく。選んだ漁場は喜界島や奄美大島近く。鹿児島沖の魚像は島が多いため浅瀬が多く瀬に集まる小魚を目当てにカツオも集まりそれを狙う。船員らは海鳥を探し飛んでいる方向へ進み3つのソナーを使いカツオの動きを予想し理想のポジションについてカツオの一本釣り漁を開始。一本釣りで使われる釣り針は返しがなくカツオの口から針が外れやすくなっており、さらに熟練の漁師の技として飲み込む前に針を外す技を使っている。また漁師たちはカツオとの距離などに寄って釣り竿を交換し使い分けている。
翌日以降も森下が狙ったポイントで漁が続いていく。5日目、鹿児島港に寄港し29トンのカツオを水揚げした。その金額は計770万円となったが森下は欲を言えば900万円欲しかったと話す。森下は去年の水揚げ金額は3位で明神グループとしては2年連続日本一を獲られたら社長がキレちゃうと話す。社長は森下の叔父であり、伝説の漁師でもある明神正一。そんな正一の船で森下は高校卒業後、修業を積み船頭になったのは35歳の時で2014、15年には水揚げ金額2位になる快挙を成し遂げた。しかし2016年に船の発電機がショートして出火し沈没した。船員は救命ボートに乗り込みやけどを負う船員はいたものの使者は出なかった。森下はあれで性格や考え方が変わり、今まで自分が見えてなかったものが見えてきたなど話した。2019年には8億円以上をかけて新造船が完成した。船には日本人とインドネシアの実習生計23人が暮らしている。この日はカツオのたたきなどを属した。
腹を満たしたらすぐさま戦闘態勢に移る。ソナーには魚体は小さいがカツオの反応があり森下の合図でエサを投入し一本釣りをする。船内には2、3人が同時に入ることができる浴室があり、湯船は水を節約するため海水を使用している。この航海では7.5トン、590万円の稼ぎとなった。船員の中には今年70歳、最年長の藤田理が乗っている。藤田はカツオの腸を使った酒盗を作ったりする。そんな藤田は今年で船を下りる。ずっと乗り続けたいが年がきたらみんなに迷惑をかける、膝が痛いなど話した。