37年半ぶりの円安水準 市場介入は

2024年6月27日放送 21:09 - 21:14 NHK総合
ニュースウオッチ9 (ニュース)

円安が再び進んでいる。円相場は26日のニューヨーク市場で、約37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した流れを受けて、きょうの東京市場でも、1ドル160円台での取り引きとなった。政府日銀は、再び市場介入に踏み切るのか。26日の外国為替市場で、円相場は一時、1ドル160円台後半まで値下がり。約37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した。日本時間の昨夜、財務省の神田財務官は「最近の急速な円安の親交には深刻な懸念を有している。行き過ぎた動きには必要な対応をとっていく」と述べ、市場の動きをけん制した。この発言のあとも、円安の動きは止まらず、きょうの東京市場でも円が売られやすい状況が続いた。ことし4月下旬にも一時、160円台まで値下がりした円相場。このとき以来の円安ドル高水準となっている背景には何があるのか。要因の1つは、日米の金利差。投資家は、この差が縮まるには時間がかかると見ている。米国のFRB(連邦準備制度理事会)は、今月12日まで開いた会合に合わせて、会合参加者による政策金利の見通しを示したが、年内の利下げ回数の想定を3回から1回に減らした。市場では、FRBが利下げを早い時期に始めるとの見方が後退。さらに25日には、FRBの高官が早期の利下げに慎重な考えを示したことを受けて、市場ではFRBが利下げを急がないとの見方が改めて広がり、円売りドル買いの動きが強まった。円安が進んだ背景としては、このほか、短期的な取り引きを繰り返して利益を得ようとする投機筋の動きや日本経済の構造的な要因もあると指摘されている。元日銀職員で市場介入など、為替関連の業務に携わった経験のあるふくおかフィナンシャルグループ・佐々木融チーフストラテジストは「円の根本的な弱さがどんどん際立ってきている」と語った。市場では、政府日銀が再び市場介入に踏み切るのではないかという警戒感が高まっている。鈴木財務相は「高い緊張感をもって動きの背景を分析し、必要に応じて、必要な対応をとっていく」と述べた。きょうの東京市場でも、26日のニューヨーク市場の流れを受けて、日米の金利差が改めて意識され、1ドル=160円台での取り引きとなった。4月と5月に総額9兆7000億円余りを投じて、市場介入を実施した政府日銀。再度、介入に踏み切った場合、どれだけの効果が期待できるのか。ふくおかフィナンシャルグループ・佐々木融チーフストラテジストは「160円台で介入してもまた戻ってきた。円高ドル安が進んだところでドルを買い戻せば、結局ドルが上がって利益が出るということで、みんな介入を待っているような状態。だんだん口先介入、実弾の介入の効き目が薄くなってくる」、円安に歯止めをかけるには?「第一にやらなければならないことは金利をあげること。かつ産業、経済構造の新陳代謝を働かせ手本当に強い経済にしていく。途中で痛みを伴うので、そんなに簡単ではないが、変化を恐れて何もしないまま行けばどんどん悪化していく」と述べた。現在の円相場を紹介。今後の円相場を見ていくうえで気になるのが、日本時間あす夜に発表される米国の個人消費支出の物価指数。インフレが長期化するのか、いくぶん落ち着く内容となるのか、その結果は為替にも影響する。


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ニューヨーク外国為替市場日本銀行財務省連邦準備制度理事会ニューヨーク(アメリカ)神田眞人鈴木俊一

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