THE TIME, プチマーケティング部
「るるぶ」「まっぷる」「ことりっぷ」などの旅行ガイドブックの出版社が児童書に参入するという。今は旅の情報はスマホで探すのが当たり前。かつては旅行ガイドブックが定番だった。「るるぶ」を出版するJTBパブリッシングは「地図でよくわかる都道府県大百科」という学習児童書を出版。るるぶのノウハウを詰め込んだ一冊になっているという。観光地や世界遺産などの情報を地図に盛り込んでいる。デザインの華やかさはそのままに観光誌ならではの情報を小学生向けに取捨選択して盛り込まれている。全国学校図書館協議会による1か月に読んだ本の冊数のグラフ。小学生だけは右肩上がりで、平均13.8冊。ここ20年で約1.8倍にもなっている。今どきの学校では給食後に読書の時間が設けられている。親からは本をねだられたら買ってしまうという声も。6ポケットという少子化で一人の子どもに“6個の財布”からお金が注がれる時代になってきたといい、市場が広がっているという。表紙には「るるぶ」のロゴが入っている。るるぶというブランド自体は親世代だと浸透しているブランドのため、ロゴも入れる形で作っているという。「まっぷる」「ことりっぷ」を手がける昭文社では地図から各地の生活が分かる本や子ども向けに歴史解説本、工場などの仕組みを紹介する本を出版。魅力的な市場となっている学習児童書。JTBパブリッシングは学習ノベルというジャンルの本を出版。ネットリテラシーを学ぶものと金融教育を学ぶものになっている。1つの物語が1500字程度となっており、約5分で読み切れるという。