NHKニュース7 (ニュース)
江藤農林水産大臣は、今月10日から行われた備蓄米の入札について、落札価格の平均は消費税抜きで60キロ当たり2万1000円余りだったと発表した。コメの価格高騰が続く中、流通を円滑にするため、JA全農などの集荷業者を対象に、備蓄米の入札を行っていた。対象となった15万トンのうち、9割以上に当たる14万1700トン余りが落札されたと発表した。落札価格の平均は、消費税抜きで60キロ当たり2万1217円だった。スーパーなどでの販売価格は、精米や輸送などにかかるコストを踏まえ、決まっていくことになる。日本生活協同組合連合会は、備蓄米を調達できた場合、早ければ今月末にも、各地の店舗で販売できるよう準備を進めたいとしている。大手卸売り各社は、今回放出される備蓄米の品種は、合わせて41種類に上ることなどから、単一の品種で販売することは難しいとしている。また、精米や包装の作業を迅速に進めるためにも、備蓄米を使用しているかを米袋などに記載する予定は今のところないという。江藤大臣は、2回目の備蓄米の入札について、7万トンを対象に、今月中に実施できるよう準備を急いでいることも明らかにしている。