ドキュメンタリー「解放区」 92歳美容師の葛藤 ~姪と生きてゆく~
叔母と姪の2人きりの生活が始まった。有子さんと先生は一緒にご飯を食べない。有子さんは高齢者の集まりを取り仕切っている。先生は生まれ故郷で暮らす同世代からは成功者として持て囃される。素朴に生きる有子さんとは対象的に、先生は時代の先端を生き庶民が憧れるような生活をしていた。その頃から次第に距離が生まれたが最後は自分が面倒を見なければいけない現実に、やり場のない悔しさが生まれる。先生は1週間のうち6日間は介護施設で過ごすことを話し合って決めたという。介護施設で、先生だけは自前のヘアアイロンを使う。