ワールドビジネスサテライト (ニュース)
世界最大の資産運用会社ブラックロックが東証に上場した「iシェアーズAIグローバルイノベーションアクティブETF」はAIを支える世界的な半導体関連企業など40社にまとめて分散投資できる金融商品だ。その中にはアメリカのエヌビディアやマイクロソフト、メタのほか、台湾のTSMC、日本からは日立やソフトバンク、アドバンテストなどが選ばれた。数千円で、世界のAIエリート銘柄に手軽に投資できるとあって取引開始直後から買いを集め終値は、初値から10%近く値上がりした。今日のセレモニーにはETFに組み込まれた日本企業アドバンテストの幹部も参加。アドバンテストの株価はAIブームを追い風に、この3年ほどでおよそ6倍に上昇している。今回のETFで投資対象にする企業を選んだブラックロックのトニー・キム氏は「今後もAI投資は有望だ」と強調している。一方で、およそ40の銘柄は積極的に入れ替える考えで「常に積極的な投資判断が必要だ」と話していた。ただ、AIをめぐっては当初大きな役割を果たすと期待された難病治療薬などの開発は今もほとんど成果を上げられていないという指摘もある他、高まる一方のAIブームを追い風にアメリカの株式相場は、すでに史上最高値圏で推移している。キム氏は「AIブームはまだ2年半しか経っていない。今も続いているし、今後も続くだろう」と話していた。
