NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
イタリアで開かれたG7外相会合は日本時間の昨夜インド太平洋地域の情勢を巡って討議を行い、東シナ海や南シナ海情勢のほか、北朝鮮とロシアの軍事協力などについて深刻な懸念を共有し引き続き連携して対応していくことで一致した。インド太平洋地域の情勢を巡って討議を行った岩屋外務大臣のコメント。各国は海洋進出の動きを強める中国を念頭に東シナ海や南シナ海の情勢について深刻な懸念を共有した。一方、中国を巡ってはG7として建設的で安定的な関係を目指し意見や立場の違いが決定的な関係悪化につながらないよう関与していくことで一致しグローバルな課題に対処するためにも中国と協力する用意があることを再確認した。また北朝鮮について岩屋大臣は「核ミサイル開発を深刻に懸念しており、関連する国連安保理決議の履行体制の強化も含め国際社会全体の力強い対応を促すため連携したい」と述べ、G7の結束を呼びかけた。さらに岩屋大臣は拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を改めて求めたのに対し、各国は支持する考えを示したほか、北朝鮮によるロシアへの兵士派遣や戦闘参加に対する深刻な懸念を共有した。