首都圏情報 ネタドリ! ”がんを防ぐ”ワクチン 効果は?安全性は?
医療分野のデータ分析を行う民間の研究機関、エムスリー総合研究所。去年からHPVワクチンの接種に関するアンケート調査を行っている。接種を検討してこなかった人にその理由を尋ねたところ保護者は「副反応が怖かったから」がほとんどを占めた。一方で、対象者である本人は「知らなかった」が一番多く、次いで「副反応が怖かったから」が多くなった。分析結果を共有された医師たち。接種への不安の解消に加え情報の伝達に課題があるという意見が出された。国は現在HPVワクチンについてがんを防ぐ一定の有効性が示されているとともに安全性について特段の懸念がなく接種を継続してよい状況としている。現在、主に使われているワクチンは子宮頸がんの原因といわれるヒトパピローマウイルス約80%から90%をカバーできるということで効果が期待できる。また、スウェーデンなどでは非常に高い接種率が維持されていて、そういった国々では子宮頸がんのリスクが9割近く減少した国もあるという。