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AP通信などは、IAEAが加盟国に送付したイランの核開発に関する報告書の内容を報じた。報告書では”イランが5月時点で濃縮度60%のウランを推定408.6キロ貯蔵している”とし、”2月に比べ約1.5倍に増加した”と指摘している。さらに濃縮すれば核兵器9発分に相当する。濃縮度60%は核兵器に転用可能な90%に近く、核合意の上限を大きく超過している。また、ロイター通信などによると、IAEAは別の報告書で「イランが2000年代初頭まで未申告の場所で核開発を行っていた」と指摘している。イラン政府は「政治的な動機に基づく根拠のない非難だ」と反発していて、核兵器をめぐる米国とイランの高官協議への影響も懸念される。