WBC 栗山メモ 采配の舞台裏

2023年8月13日放送 22:03 - 22:43 NHK総合
プロ野球 マジックの継承者たち (プロ野球 マジックの継承者たち)

栗山英樹氏に日本代表監督の就任要請があったのは2021年10月。10年務めた日本ハムの監督退任が決まった直後だった。日本代表監督のオファーが来た時点で栗山のゴールは「アメリカを倒して優勝する」ことに決まっていた。そのために周到な準備を開始。3~6月までは情報収集、8月には大リーガーとの交渉、11月からは戦略シミュレーションという計画を立てた。栗山は勝つために長嶋茂雄や王貞治といった野球界の重鎮からアマチュア野球の指導者まで幅広く話を聞きに行き、その言葉に耳を傾けた。8月、アメリカへ渡った栗山は鈴木誠也、菊池雄星らメジャーリーガーと次々に面会。8月9日には栗山が最重要人物として何としても代表に選出したかったダルビッシュ有と会い、直接的な誘い文句は言わなかったがWBCでアメリカを倒すことへの熱い想いを伝えた。12日には大谷翔平の元へ。2人きりでわずか3分間会話をし栗山は帰国した。秋に入り栗山は代表選考を開始。最も代表入りさせたいダルビッシュがMLBのプレーオフで主力として活躍し肩のコンディションなどを考慮した結果、参加は厳しい可能性が高まっていた。投手陣の構想が固まらないまま、11月に強化試合のオーストラリア戦を迎える。栗山は試合内でWBCの公式球に適用できない選手たちを目の当たりにした。
11月下旬、ダルビッシュ有から日本代表入りを前向きに検討する旨の連絡が入った。12月ダルビッシュのWBC参加が正式に決定。抑えも辞さない覚悟のダルビッシュに栗山も「非情になる。先発でも悪かったら替える」と自身の覚悟を伝えた。これで大谷・ダルビッシュらを柱にした投手陣の布陣が決まった。2023年2月、宮崎キャンプが開始。初日から合流したダルビッシュは若い選手たちに歩み寄りチームを一つにまとめていった。3月8日WBCが開幕。日本は一次ラウンドを全勝で勝ち抜き準々決勝へ進んだ。負けたら終わりの準々決勝イタリア戦で、栗山が先発を託したのは大谷だった。投手として闘志をみなぎらせ戦い抜いた大谷の活躍もあり試合は9-3で快勝。準決勝メキシコ戦では窮地に追い込まれた。試合は9回裏の時点で日本4-5メキシコ。3番大谷がヒット、4番吉田が四球で出塁。5番には村上宗隆がいたが村上はスランプに陥っていた。代打でバントの選択肢も栗山の頭によぎったが、8回に源田が得意のバントを何度もファールしていた場面を思い出し村上に託すことに決めた。村上はサヨナラタイムリーを放ち試合は6-5で勝利。最後まで村上を信じた栗山の采配が称えられているが、栗山はその前の攻撃までに代打の山川などのカードを使い切っていたことで自動的に村上に打たせることが最善策になっていたと明かした。決勝・アメリカ戦。最後のマウンドに大谷を送り出すことを決めていた栗山は対戦相手・アメリカの最後の打者がマイク・トラウトだったことで勝利を確信。「そんなこと起こり得ないんで。神様が日本を勝たせるって決めたんだなと思いました」と明かした。


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